報道・広報

国連「世界水の日 2011」サイドイベント「水と災害」への出席

平成23年3月29日

 UNWATER、UNHABITAT(国連居住計画)及び南アフリカ政府等は、世界の水問題への取組を推進するため、3月22日に「世界水の日(*1)」のメインイベントを南アフリカのケープタウンにて開催しました。この「世界水の日」に合わせ、下記の通り、サイドイベント「水と災害」が行われ、国土交通省より名波国際建設管理官がパネリストとして出席しました。そこで、治水施設整備等により我が国が水災害を大幅に軽減した実績を例に、水災害に対する予防対策の必要性、及び、国土交通省が今後もそれら予防対策について途上国支援を行っていく旨発言しました。


*1) 1992 年国連総会本会議の決議により、毎年3 月22 日を「世界水の日」と決定。


                                           記

1.サイドイベント開催日時:

2011年3月21日(月)9:00~12:30

2.開催場所:

南アフリカ ケープタウン 国際会議場

3.主催:

水関連災害有識者委員会(HLEP/UNSGAB), 国連水と衛生諮問委員会(UNSGAB), 国連防災戦略, 世界水会議, 韓国水フォーラム, 日本水フォーラム, 国連居住計画

4.プログラム:

9:00- 開会
・尾田榮章 水関連災害有識者委員会共同進行役
・ウィレム・アレクサンダー オランダ皇太子、国連水と衛生諮問委員会議長
・グラハム・アラバスター 国連居住計画水・衛生・インフラ担当課長


9:15- カントリーレポート
・イク=ファン・コ 韓国 K-Water国際協力研究所長
・ベン・ブラガ ブラジル サンパウロ大学教授、第6回世界水フォーラム運営委員長
・ジュリアス・ウェレンス=メンソー ガーナ 水資源・公共事業・住宅省水文部長
・ムバンギセニ・ネプフムバダ 南アフリカ 水・環境省政策・規制担当局長


11:10- パネルディスカッション - 「世界で今、何が起こっているのか?」
ファシリテータ: マーガレット・カトリー・カールソン(元カナダ国際協力庁長官、元GWP会長)

パネリスト:
・イク=ファン・コ 韓国 K-Water国際協力研究所長
・ベン・ブラガ ブラジル サンパウロ大学教授、第6回世界水フォーラム運営委員長
・ジュリアス・ウェレンス=メンソー ガーナ 水資源・公共事業・住宅省水文部長
・サイモン・ツオ 地球水パートナーシップ 東アフリカ地域コーディネータ
・スティーブン・ストックトン 米国 陸軍工兵隊土木部長
・名波義昭 日本 国土交通省総合政策局国際建設管理官


12:25- 閉会
ロイ・フォーション 世界水会議会長

5.会議の内容・主な発言:

・カントリーレポート発表者は、水関連災害の地域的多様性について認め、各地域の状況に適した水関連災害へのアプローチを紹介。
・パネルディスカッション出席者は、持続的開発やグリーン成長は水関連災害に強い社会の形成なくしては達成しえないという観点から、災害リスクの軽減の重要性を強調。
・災害に強い社会とは、インフラ投資の強化、地域レベルにおける施設の維持・管理、そして早期警報システムを含む能力強化の上に成り立つ。
・あらゆる組織が、災害に直面する前に必要な対策を取る必要がある。政府は災害に対する能力強化及び財政支援を積極的に促進する一義的な役割を担い、また、地方組織及びコミュニティは災害に対する準備及び災害への脆弱性の軽減を促進する必要がある。また、被援助国・機関などの国際社会はこういった点を後押しすることが求められる。また、あらゆる対策は適切にモニタリングが行われる必要がある。
・人々は災害リスクの軽減の重要性を継続的に認識する必要がある。コミュニティレベルでの認識を高めるため、防災と言う目に見えないものを目に見えるようにするための戦略的アプローチを実行する必要がある。

  • オランダ皇太子ご発表の様子(日本水フォーラム提供)

  • 名波管理官発言の様子(日本水フォーラム提供)

お問い合わせ先

国土交通省総合政策局国際建設推進室 菅
TEL:03-5253-8111 (内線25815) 直通 03-5253-8315

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