報道・広報

「第2回日・南アフリカ水資源ワークショップ」の結果概要について

平成24年11月13日

 この度、国土交通省では、南アフリカ国水省とともに、「第2回日・南アフリカ水資源ワークショップ」を開催しました。
 本ワークショップは、南アフリカ政府の高い関心のもと、我が国の水資源管理技術、水災害マネージメント技術及び再生水利用、アセットマネジメントなどの下水道分野の政策・技術を紹介するとともに、これらに関する南アフリカ国の取り組みについて情報交換を行い、活発な議論が行われました。これらの分野に係る我が国の技術や経験に対する南アフリカ国の理解を深めるとともに、両国の協力関係を一層強化することができました。
 これらの成果を踏まえ、今後とも、南アフリカ国との一層の協力関係の強化を推進するとともに、我が国企業等の海外展開を後押ししてまいります。

第2回日・南アフリカ水資源ワークショップ

(1)日程  平成24年11月7日(水)
(2)会場  東海大学校友会館(霞ヶ関ビル35階)
(3)主催  国土交通省、南アフリカ国水省
(4)出席者 72名
 [日本側]
国土交通省技監 菊川滋
国土交通省総合政策局技術参事官 中村健一
国土交通省総合政策局国際建設管理官 安田吾郎
国土交通省水管理・国土保全局河川計画課河川情報企画室長 内藤正彦
国土交通省水管理・国土保全局下水道部下水道企画課課長補佐 斎野秀幸
東京都下水道局計画調整部緊急重点雨水対策事業担当課長 坂巻和男
(独)水資源機構総合技術センターチーフ 尾島知
積水化学工業(株)、清水建設(株)、(株)拓和、(株)長大 ほか
[南アフリカ側]
水・環境副大臣 リジョイス・マブダファシ
水省次官  マクスウェル・シレンヤ  ほか

(5)結果概要
1)冒頭および終了時挨拶
・冒頭、菊川技監よりワークショップ開催への歓迎の意が示され、今回のワークショップの開催概要が紹介されるとともに、マブダファシ水・環境副大臣より今回のワークショップ開催への感謝が述べられ、南アフリカにおける水管理の課題が簡潔に示された。
・閉会にあたりマブダファシ水・環境副大臣は、実り多い議論がされたことへの感謝やパートナーシップの強化について発言された。菊川技監より、今後の二国間の関係の強化を深めていく旨発言があった。

2)南アフリカ側の発表
<水省>
・南アフリカ国の水災害状況について、過去の水害状況、国と地方自治体の役割分担や取組が紹介され、能力強化や災害リスク評価など今後の課題が示された。
・南アフリカ国の上水道供給及び下水処理について、技術者の能力強化、エネルギー効率等の課題と取組が紹介された。
・南アフリカ国の水資源管理施設に関して、老朽化した施設の耐用年数が超過する以前に適切な維持管理が行われることの重要性が強調された。
<Rand Water社>
・Rand Water社の歴史、事業概要及び実施中の各プロジェクトの内容について紹介があり、鉱山廃水処理時に発生するスラッジの処分や処理水の再利用といった課題が示された。
<ウォーター・リサーチ・コミッション>
・ウォーター・リサーチ・コミッション (WRC)に関して、水資源の調査と開発に係る研究、より効果的な技術情報の提供、水セクターの能力向上等の役割が説明された。

3)日本側の発表
<国土交通省>
・流域管理の状況、被災者の軽減、情報の収集と周知について、今後の課題と方策等を説明した。
・日本下水道事業団の紹介、地方公共団体と民間企業の連携した取り組み、日本の下水道の海外への展開状況を説明した。
<水資源機構>
・水資源管理施設の操作と維持管理について説明された。施設の操作については、利害関係者間の調整を図り、計画段階から施設の操作を考慮しておくこと等が述べられた。また、施設の維持管理における日常点検の重要性について説明された。
<東京都>
・東京都の下水道の管路更生事業(管路施設の整備状況、診断手法、更新工法の選択手法、施工管理)が説明された。
<民間企業>
・積水化学工業(株)からは管路更生技術、(株)清水建設からは海外における水インフラ事業の実績、(株)拓和からは自社の水位観測機器の紹介、(株)長大からはバイオトイレの技術が紹介された。

4)総括
・南アフリカ側の発表により、防災、下水管路の維持管理・更新、鉱山廃水処理、技術者の能力強化における課題など、具体的な協力ニーズが示された。
・日本側の発表により、日本の水害対策、水資源管理、下水道分野に係る政策や技術について南アフリカ側の理解を深めることができた。
・ワークショップで日本側より提案した、下水道分野の能力強化に関するタスクフォースの設置について、南アフリカ側から合意を得た。
・今後とも、両国が持続的な協力を行っていくことで一致した。

お問い合わせ先

国土交通省総合政策局海外プロジェクト推進課 森・厳島
TEL:03-5253-8111 (内線25804, 25815) 直通 03-5253-8315 FAX:03-5253-1562

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