報道・広報

日・ラオス道路セミナー及び技術交流会の開催結果について

平成26年3月28日

 この度、国土交通省は、ラオス国公共事業運輸省とともに、ラオス・ビエンチャンにおいて「日・ラオス道路セミナー」を開催しましたので、お知らせいたします。
 国土交通省とラオス国公共事業運輸省では、両国の道路分野における交流のさらなる推進を目的として、道路分野に関する協力に係る覚書を平成25年9月に締結しており、この覚書に基づき開催したものです。
 セミナーでは、両国の政府及び民間企業による発表および意見交換が行われました。ラオス側からは、特に、道路の舗装や損傷、過積載対策に関する質問が多く、維持管理に関心が高いことが明らかになりました。
 また、セミナーの前日には、本邦留学を経験したラオス国の若手技術者と国土交通省関係者との間で、技術交流会を開催しました。技術者同士の意見交換を通じて、信頼関係の醸成を図りました。今後もこのような交流の場を通じて、技術力を高め、両国間の人的ネットワークのさらなる強化を図ります。

 《日・ラオス道路セミナー》
(1)日 程:平成26年3月18日(火)9時15分~16時20分
(2)会 場:ラオス国公共事業運輸省(ビエンチャン)
(3)主 催:国土交通省、ラオス国公共事業運輸省(共催)
(4)後 援:JICAラオス事務所
(5)出席者(約90名)
   [日本側]  国土交通省 技監 足立 敏之
           JICAラオス事務所長 武井 耕一
           民間企業 ほか
   [ラオス側] 公共事業運輸省 副大臣 ブンチャン・シンタボン
                      地方自治体、民間企業 ほか
(6)結果概要
・冒頭、ブンチャン副大臣から、日本の優れた技術を紹介いただくことを楽しみにしているとともに、本セミナーの開催によって両省の協力がより強化されることを期待する旨の挨拶がありました。
・足立技監からは、本日、日本側から発表する優れた技術・ノウハウを、ラオスでも活用してほしい旨の挨拶がありました。
・武井JICAラオス事務所長からは、本日の議題がラオスの道路関係技術者の能力向上に資することを期待する旨の挨拶がありました。
・続いて前半のセッションでは、日本側から、日本の道路行政、道路舗装の維持管理、過積載が道路に与える影響などについての発表があり、ラオス側からは、ラオスにおける道路整備及び維持管理の現状・課題や道路維持管理能力開発(JICAプロジェクト)の発表がありました。
・質疑応答では、ラオス側から、国土交通省の組織、予算、維持管理主体など一般的なものだけでなく、日本の道路の舗装構成、設計荷重や過積載対策、排水性舗装の維持管理など技術的事項について多くの質問が出され、両国による情報交換、意見交換が行われました。
・後半のセッションでは、JICA専門家から、ラオスにおける道路法面災害と防止策について発表が行われた後、日本側から、道路改良やトンネル技術の発表が行われました。
・質疑応答では、ラオス側から、道路損傷の原因、施工に関する保証、トンネルの維持管理コスト、施工費用の増加や工事期間の長期化への対応などの質問が出され、多岐にわたる幅広い意見交換となりました。
・閉会にあたり、足立技監から、本セミナーが成功裏に終わったことを関係者に感謝するとともに、紹介した様々な技術が、今後のラオスにおける道路整備に役立つことを期待する旨の挨拶がありました。
・ブンチャン副大臣からは、このような協力が両国の発展につながることを期待する旨の挨拶がありました。

 《技術交流会》
(1)日 程:平成26年3月17日(月)10時30分~14時00分
(2)参加者(日本側:7名、ラオス側:7名)
       [日本側]国土交通省 技監 足立敏之
                                      総合政策局海外プロジェクト推進課長七條 牧生 ほか
                    J ICA専門家 ほか
       [ラオス側]公共事業運輸省等の本邦留学経験者
(3)結果概要
・冒頭、足立技監による挨拶の後、5名の本邦留学経験者から、ビエンチャンの都市交通や、道路の維持管理、建築、上水道など、インフラ整備や維持管理の課題について発表がありました。
・各発表の後には、今後の活動や協力の方向性など、参加した技術者による活発な意見交換が行われました。
・閉会にあたり、足立技監から、日本での経験や日本からの技術移転により、ラオスが今後も発展していくことを祈念する旨の発言がありました。また、ビエンチャンは非常に美しい街であり、今後もインフラ整備がきちんとなされるよう、技術協力をしっかり行っていく旨を表明しました。

お問い合わせ先

国土交通省総合政策局海外プロジェクト推進課 桝田、川路
TEL:03-5253-8111 (内線25807、25816) 直通 03-5253-8315 FAX:03-5253-1562

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