報道・広報

旅客運送サービスに係る内外価格差調査結果(概要)

平成20年6月27日

1 内外価格差の状況

 
 欧米主要諸国(主要都市)と比較した内外価格差の状況は、交通モードによりばらつきはあるものの総じて日本の方が安い傾向にあり、その格差は拡大傾向にある。特に航空運賃(普通運賃)においてその傾向が大きい。また、日本の方が高い場合であっても近年その価格差は縮小傾向にある。
 
 ■為替レートによる換算後の日本を基準とした比較
 
・日本は米国と比較すると、航空、鉄道、地下鉄、バスは割安。タクシー(5㎞)  は割高。
・日本は英国と比較すると、航空、鉄道、地下鉄、バス、タクシーの全ての交通機関について割安。
・日本は独国と比較すると、航空、鉄道、地下鉄、バス、タクシーの全ての交通機関について割安。
・日本は仏国と比較すると、航空、地下鉄、バス、タクシー(2㎞)は割安。鉄道(500㎞-600㎞未満)、タクシー(5㎞)は割高。
 
 ■購買力平価による換算後の日本を基準とした比較
 
・日本は米国と比較すると、航空、鉄道、地下鉄、バスは割安。タクシー(5㎞) は割高。
・日本は英国と比較すると、航空、鉄道、地下鉄、バス、タクシーの全ての交通機関について割安。 
・日本は独国と比較すると、航空、地下鉄、バス、タクシー(2㎞)が割安。 
・日本は仏国と比較すると、航空、タクシー(2㎞)が割安。鉄道、タクシー(5㎞) は割高。
 
 

2 調査結果

3 調査の内容等

 [1]目的
 ・我が国の物価水準が欧米諸国と比較して割高感があるとの指摘を受け、消費者が豊かさをより実感できる社会環境を実現していくことが求められている。
 ・そのような中、国民の日常生活に密接に関連している旅客運送サービスの内外価格 差を把握し、今後の交通施策に反映させていくための基礎資料とする。
 ・なお、本調査は平成6年度から実施しているものである。
 
 [2]対象国(都市)及び対象モード
  ・対象国:日本(東京)、米国(ニューヨーク)、英国(ロンドン)、独国(フランクフルト)、仏国(パリ)
  ・対象モード:航空、鉄道、地下鉄、バス、タクシー
 
 [3]調査時点及び比較方法
  ・調査時点:平成19年11月
  ・比較方法
    「為替レート換算」(IMFの2007年11月平均為替相場)
 
   1米ドル=111.21円   1英ポンド=230.30円         
   1ユーロ(独・仏)=163.30円  
                    
 
 「購買力平価換算」(OECDによる2007年時点の購買力平価推定値)
 
   1米ドル=120.66円   1英ポンド=184.00円                 
   1ユーロ(独)=137.82円   1ユーロ(仏)=132.65円            
 
※購買力平価換算とは
  日本の通貨と外国の通貨について、それぞれの通貨の購買力(購入できる商品やサービスの量)を等しくさせるレートのこと。
   例:ある商品を、日本で30,000円、米国で200ドルで購入した場合
  購買力平価は 30,000円÷200ドル=150円/ドル
  ⇒つまり、アメリカにおいて1ドルで購入できるものを日本で購入するといくらになるのかを指している。
 
 

添付資料

[4] 経年変化グラフ(PDF形式)PDF形式

お問い合わせ先

国土交通省総合政策局安心生活政策課 
TEL:(03)5253-8111 (内線25505、25522)

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