令和7年5月23日
「まちづくりにおける駐車場政策のあり方検討会」の議論を踏まえて、今後は「統合
的な政策に基づき、駐車場の量や配置の状況を適切に把握してマネジメントしていくこ
とが必要」という基本的認識の下、国、地方公共団体、民間事業者がそれぞれの立場で
取り組んでいくための指針として、ガイドラインをとりまとめました。 |
1.経緯
令和4年に設置した「まちづくりにおける駐車場政策のあり方検討会」(座長:岸井 隆幸 一
般財団法人 計量計画研究所 代表理事)では、地域公共交通と連携した「コンパクト・プラス・
ネットワーク」なまちづくりや「居心地が良く歩きたくなる」まちなかづくり、土地の有効活用
などを考慮したまちづくりを見据え、今後の駐車場政策のあり方について検討を行いました。
2.基本的な考え方
駐車場について、車種ごとの需給の不一致や、中心市街地への過度な車の流入による渋滞、歩
行者の安全性の低下、駐車場設置による景観の悪化、低未利用土地の発生等の外部不経済が発生
しており、従来の「受け身の駐車場政策」を転換し、統合的な政策に基づき、積極的に駐車場を
マネジメントして適正化し、目指すべき都市像を実現していくことで、持続可能なまちづくり・
都市交通の実現につなげていく、「攻めの駐車場政策」に取り組んでいくことが必要です。
3.ガイドラインに基づく取組
今回とりまとめたガイドラインでは、基本的な考え方に基づき、駐車場施策に取り組んでいく
にあたっての指針を記載するとともに、指針の背景や具体的な取組手法等の補足説明、参考資料
を含めて、様々な事例や駐車場関係のデータ、関係資料等を盛り込んでおります。
また、荷さばき駐車場の確保による都市内物流の効率化や、観光バス駐車場の確保をはじめと
した受入環境整備、多様なモビリティの駐車環境の確保、バリアフリーの推進等の安心・安全の
確保、まちづくりGX等の各種政策課題に対応した駐車場施策の進め方も記載しています。
本ガイドラインに基づき、国、地方公共団体、民間事業者の連携により、更なる取組を進めて
まいります。
(関連資料)
以下のURL において、本ガイドライン(概要・本文・参考資料)及びこれまでの検討会の資料
や議事概要等について掲載しています。
https://www.mlit.go.jp/toshi/toshi_gairo_tk_000103.html
<問い合わせ先>
都市局街路交通施設課 鶴岡、和田
TEL:03-5253-8111(内線32847、32843)、03-5253-8415(直通) |