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ネタ①: 水の出口「ゲート」
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ダムの中に水門が!
水の出入り口になっているところを「ゲート」といいます。宮ヶ瀬ダムでは、少し高いところに、ダムの内側から外側に向かって、2つの管(放流管)が通っています。これを「コンジットゲート」とよびます。大きなステンレスのトビラと、それを上げ下ろしする装置がついています。この形式を「ローラーゲート」とよびます。このトビラを上げると、上の写真のようにダムの内側の水が外側に流れ出てきます。これらの設備は、高位常用洪水吐設備(こういじょうようこうずいばきせつび)といいます。

”もしも” をいつも考える
ゲートの仕組みを簡単に説明した図がこのホームページ(リンク)にありますが、1つの管には、主・副と2つのゲートがついています。 これは、万が一、主ゲートが壊れて閉まらなくなったり開かなくなった時に、副ゲートをつかって開け閉めができるようにするためです。洪水の時に開かなったり、逆に開けっ放しで下流に水が流れすぎたりしたら、困りますからね。

さらに、放流管も2つあります。これも、普段は片方しか使いません。やはり、片方が使えなくなった場合に、もう片方を使えるようにしておくためです。下流で水害を起こさないよう、良く考えて作ってあるのです。



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ゲートを上げ下ろし
ローラーゲートを上げ降ろす設備は上の写真のようなものです。ゲートの重さや、重たいゲートをどうして上げ下ろしできるのか、そんなことを調べてみるのも1つの自由研究になりますね。



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さらに低い所に別のゲートが!
さらには、ダムの低い位置(写真の②)にもゲートがついています。洪水が連続して発生するような場合でも、①のゲートとあわせて、あらかじめダムの水位を速やかに下げて次の洪水にそなえるなど、万全の対策がとれるようにするためです。

このゲートは「ラジアルゲート」といって、ローラーゲートとはちがう形をしています。形については、このホームページ(リンク)を見てみましょう。

もっと言うと、ダムのてっぺん(クレスト)の部分にも、ゲートがあります。こういうゲートのことを、「クレストゲート」といいます。クレストゲートにはゲートがついているものとついていないものがあります。宮ヶ瀬ダムの場合は、てっぺんにくぼみがあって、そこでいったん水を受け止めて、写真③の位置から流すようになっています。ゲートの様子は、このホームページ(リンク)でよくわかります。

もっともっと言うと(笑)、宮ヶ瀬ダムでは、異なる深さのところから取水して、下流に流す仕組みもあります。どうしてそんなことが必要なのか、調べてみるといいと思います。

ここでは、位置や形によってさまざまなゲートがあることを説明しましたが、ゲートにはもっともっとたくさんの種類があるそうです。これも一般財団法人日本ダム協会のホームページに解説がありますので参考にしてみてください。

ダムでもらえるパンフレットには、イラストつきでゲートの解説がしてある場合もあります。やはり、もらいにいくしかないですね! 


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