vol.11... まち全体で、みんなで水災害に備える

流域治水の推進

これからの水災害対策

毎年、ひどい大雨が降り、大変な水災害が発生しています。それは、これからもっと激しくなる可能性もあります。では一体、これからの水災害対策はどうしていったらいいでしょうか!? 答えは、まち全体で、河川の流域全体で、みんなで水災害対策に取り組むことにあります。vol.11では、「流域治水」をキーワードに、これからの水災害対策を考えてみます。

流域治水の推進 ~これからは流域のみんなで~

流域治水とは、気候変動の影響による水災害の激甚化、頻繁化等を踏まえ、下図のように、堤防の整備、ダムの建設・再生などの対策を行うとともに、集水域(雨水が河川に流入する地域)から氾濫域(河川等の氾濫により浸水が想定される地域)にわたる、流域に関わる全員で水災害対策を行う考え方です。

ポイントは、①氾濫をできるだけ防ぐ・減らす、②被害対象を減少させる、③被害の軽減・早期復旧・復興の3つです。下記に、流域治水として何をこれから進めていくのか、個々の対策について紹介しています。私たち一人ひとりが何をしたら良いのか?ぜひ参考にしてみてください。

みんなで水災害に備える。

日本では、ほとんどの人が「流域」の中に暮らしています。自分の家、農場や工場や会社、学校が、流域の中でだいたいどんなところにあるか水災害のリスクの観点から意識してみると、普段と違った景色が見えるかもしれません。流域の中で、それぞれができることに取り組み、想像を超えるような大雨が降った場合でも、うまく災害の危険から逃れましょう。ちょっと詳しい情報もあるので、参考に。

▶ 近年の水災害の発生状況
気候変動の影響により、水災害が激甚・頻発化し、全国で大きな被害が発生しています。少し詳しく見てみましょう。... 続き

▶ 予想は現実になる - 水災害とハザードマップ
「ここは水につかる場所ですよ」と、ハザードマップが語る場所は、本当に水につかる可能性が高いです。最近、水災害が発生した場所でも、そうでした。予想は現実になる、だからハザードマップポータルサイトなどを活用して、事前に浸水の可能性を確認しておきたいものです。そして、あきらかに、気温や雨の降り方がこれまでと変わってきています。少し詳しくみてみましょう。... 続き

▶ ダムの有効活用と粘り強い河川堤防
流域治水を進める上でも、河川施設の役割は依然として重要です。最近は、これまでつくられてきた施設を、最新の技術や知見を活用して効果的に使えるようにする取組が進んでいます。少し詳しく紹介します。... 続き

▶ 情報の活用を! - 自分のひなんを想像する
水災害に備えるべく、いろいろな取組が進められていますが、大雨になったときはやはり、自分で考え、行動することが必要になります。今は、スマホやパソコンでいろいろな防災情報が手に入り、行動を考えやすくなっています。自分のひなんを想像する、それに以下の情報ツールがとても役立ちます。... 続き