vol.9... 渇水を乗り切る

水インフラの力


③水のネットワーク
水をいき渡らせる秘策

広大な農地が広がり、都市が発達する平野。
そこでは、膨大な量の水を隅々に送るための様々な「策」がとられています。
ここでは、首都圏を例に、その秘策をご紹介しましょう。


水はどこからきている?

首都圏1都5県(東京・埼玉・群馬・栃木・茨城・千葉県)の水道・工業用水の水は、
ほとんど川から取水していますが、なんと、その77%は利根川水系からきています。
利根川の流域面積は日本最大。広大なエリアの水が利根水系に集まり、私たちの生活を支えています。
※利根川水系:利根川と渡良瀬川・鬼怒川・小貝川・中川・江戸川など、支流や分流を合わせた川全体を指します。


利根川と荒川をつなぐ!!

首都圏で広く使われている利根川の水。その水を遠くでも使えるようにするため、
利根川と荒川をつなげる「武蔵水路」が建設されました。(昭和42年水路完成)
利根川の水を荒川に送り、荒川から取水することができるようになりました。
他にも、川と川をつないだり、「導水路」と呼ばれる施設があちこちにあり、川の水を融通しあっています。





施設クリックで説明表示(拡大率 100%200%



各地のネットワーク

水のネットワークが構築されているのは、何も首都圏だけではありません。
以下に、各地の例を少しご紹介します。
図をよく見ていくと、それぞれの地域の水需要が見えてきますよ!!