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河川局



源兵衛川・グランドワーク三島
(住民、企業、行政三者の連携事例)

【背景】
 ● 三島市は、古くより「水の都」と呼ばれ、市内各所で富士の湧水が噴出してすばらしい水辺環境を有していたが、産業活動の活発化により、地下水が減少し、湧水池の枯渇化がはじまった。源兵衛川をはじめとする湧水河川は水量が減りドブ川化し、ゴミ捨て場となっていた。

【内容】
 ● 平成2年に静岡県により源兵衛川整備事業が着手されたが、水と遊び、湧水の冷たさが実感できるうるおい空間を再生しなくては、真の三島っ子は育たないとの考えから、平成4年、市内12の団体が集まり、「水の都・三島」を再生・復活しようと「グランドワーク三島実行委員会」(H11〜特定非営利活動法人グランドワーク三島)が結成された。今まで、個別に行ってきた地域づくりに対し、企業や行政に協力を求めての規模の大きい活動を行えるようになった。
 ● グランドワーク三島の活動により、源兵衛川に、企業の冷却水放流が実現し、参加団体による河川清掃やホタルの幼虫の放流、花の植栽等が行われ、かつての美しい水辺が蘇った。また、これをきっかけに、かつての湧水池を住民の設計で季節の花にあふれた小公園として整備し、町内会が維持管理したり、休耕田を利用して農業用水を浄化誘導してホタルの住む環境に整備し、自然とのふれあいの場や環境教育の場とする「花とホタルの里づくり」等が行われている。自らが汗を流してつくった公園には愛着がわくといい、人々の交流の場となり、自主的に管理が行われている。
 ● これらの企画立案や事業実施の過程では、行政や企業が、設計や整地、造園の協力、利用可能な補助金の活用により支援するとともに、市民団体が結集して設立された「グランドワーク三島実行委員会」が、市民、企業、行政の三者のコーディネーターの役割を果たし、生物や景観などの専門的な事項については、委員会で、学識経験者を交えた検討が行われている。

【特徴】
 ● 住民団体が水辺の自然環境の再生・復活を目指し、「グランドワーク三島実行委員会」として結集し、住民が主体的・内発的に動き、行政や企業との協力が可能になった。
 また、維持管理や河川清掃についても参加団体の「三島ゆうすい会」、「源兵衛川を愛する会」などにより、河川管理者と連携し、実施されている。



「水の散歩道」で水に親しむ子供たち

「水の苑緑地」にある湧水池

川の清掃風景

川の清掃風景


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