目次 > 第4章 今後の対策の方向性 > 4-5 行政の取り組み(河川管理者の取り組み)
(1)浸水被害激減(地下調節池)
1993年8月の台風11号では、神田川の中流域にあたる東京都杉並区・中野区を中心に85haが浸水し、約1000戸が床上浸水、約2000戸が床下浸水する被害。この後、神田川・環状七号線地下調節池が、将来に計画している環七地下河川に先立って整備され、調節池として利用。
2004年10月の台風22号では、神田川から地下調節池へ貯留能力の90%まで流入。前回とほぼ同じ降水量でも、浸水被害は激減。
■貯留能力の90%まで流入
■1993年8月27日(台風11号)と
2004年10月9日(台風22号)の比較
国土交通省資料から作成
台風11号 | 台風22号 | |
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雨量 総雨量 | 288mm | 284mm |
時間最大 | 47mm | 57mm |
浸水面積 | 85ha | 1ha未満 |
浸水家屋 床上 | 1072戸 | 10(内水)戸 |
床下 | 2045戸 | 34(内水)戸 |
被害額 | 156億円 | 1.4億円 |
地下調節池貯留量 | 未完成 | 21万5000m3 |