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水害レポート2004

平成16年度版


治水事業の効果事例(河川事業)




6月30日豪雨   【巴川水系巴川(静岡県静岡市)】


静岡市を流れる巴川では、地域の方々の協力や関係者の努力により総合治水対策が進み、現在では概ね5年に1回程度発生すると想定される規模の降雨(時間雨量58mm)に対応する整備が概ね完了した。平成16年6月の時間雨量81.5mm、日雨量としては静岡地方気象台観測史上最大の368mmの集中豪雨に見舞われたが、平成11年の大谷川方水路や平成14年の巴川狭窄部改修の完成などにより、近年で最大の浸水が発生した平成10年9月の水害に比べ、被害が激減した。


平成10年9月15日の台風5号と今回豪雨での雨量と浸水被害比較
麻機遊水地第3工区初の本格共用!最大で約55万立方メートルを貯留しました

麻機遊水地第4工区では最大で約35万立方メートル貯留しました
第1期・第2期計画表
本川狭窄部改修:大谷川方水路では最大で毎秒約80立方メートル、延べ380万立方メートル(東京ドーム3杯分)の洪水を分派しました



7月13日新潟・福島豪雨   【阿賀野川水系早出川(新潟県五泉市)】


早出川は、五泉市付近で大きく蛇行し川幅がせまいことから災害がたびたび発生し、昭和42年には大きな浸水被害に見まわれた。
このため平成元年より捷水路事業に着手し、平成12年3月に完成した。今日の豪雨では、昭和42年と同等の流量にもかかわらず、早出川捷水路の効果により、浸水被害は発生しなかった。


左:昭和42年8月出水(羽越水害)との比較、中:早出川捷水路と旧河道、右上:昭和42年8月28日洪水状況(羽越水害)、右下:早出川出水前後の比較

台風16号   【川内川水系川内川(鹿児島県粟野町・吉松町)】


平成9年9月洪水により粟野町・吉松町などで甚大な被害が発生した川内川上流域では、平成11年度から「床上浸水対策特別緊急事業」により、流下阻害区間の河道掘削・築堤を行い床上浸水の解消に向け整備を図った。結果、今回の台風16号では平成9年洪水と同規模の流量であったにも関わらず、床上浸水家屋は0戸と本事業の治水効果が明確に発現。


左上:川内川床対主要事業、右上:平成9年9月出水被害状況、左下:粟野・吉松町内の浸水家屋比較、右下:台風16号洪水流下中の轟橋付近8月30日
栗野橋水位観測所水位比較検証

台風22号   【荒川水系神田川・環状7号線地下調節池(第1期)(東京都)】


神田川・環状7号線地下調節池は、水害の多発する神田川中流域に将来計画している「環七地下河川」を先行的に整備し、当面これを調節池として利用するものである。今回の台風22号では、過去と同程度の降水量であったが、貯留能力の90%まで洪水が流入したことにより、浸水被害が激減した。


過去同程度の雨と比べ、被害激減!
和田見橋付近での水位


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