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記者発表

公共事業への無人化施工(UCS)の本格的導入

平成13年7月17日
国土交通省

国土交通省は、雲仙普賢岳火山災害対策で開発をはじめ有珠山火山噴火災害でも採用した無人化施工
(UCS:Unmanned Construction
System)について、デジタル情報処理技術の高度利用、緊急時の無人化施工(UCS)のガイドブック作成、汎用化、コスト軽減化を図った器機の整備などを行うなど、無人化施工(UCS)の公共事業への本格的な導入を図ることとし、具体的な実施の第1号として三宅島火山噴火災害対策工事において実施するこことした。

1.

多発する火山活動・地震による大規模な自然災害
平成3年(1991年)雲仙普賢岳火山噴火災害
・平成7年(1995年)阪神・淡路大震災
平成12年(2000年)有珠山火山噴火災害
・平成12年(2000年)三宅島火山噴火災害

2.

 

災害時に求められる緊急的な復旧作業
 火山活動や地震により斜面の崩壊、建物の倒壊等で、人が立ち入れない「危険な区域」であっても、被災者の救出、 救済のために、迅速な復旧作業を行うことが求められるようになってきている。
 

例 雲仙普賢岳火山噴火災害、有珠山火山噴火災害、三宅島火山噴火災害時
火砕流、泥流、火山ガス等で人命が失われる恐れがある区域を災害基本法に基づく「警戒区域」(立ち入り禁止区域)等に設定。

3. 「危険な区域」での復旧作業に最新技術の活用
 ☆ 3つの技術の『融合』
  IT + ロボット技術 + 土木技術
⇒ 無人化施工(UCS:Unmanned Construction System)

4. 災害現場での実践的技術開発
 【1】雲仙普賢岳火山噴火災害対策 (平成6年〜)
 【2】有珠山火山噴火災害対策   (平成12年)

5. 低コスト化のための技術開発
・汎用建設機械を無人化施工(UCS)用機械への転用のための技術開発
【1】

【2】

無人化施工ユニットの開発 平成9年から11年
                     北陸地方整備局
操作ロボットの開発    平成10年から12年
                     九州地方整備局
☆ともに、汎用建設機械(バックホウ、ブルドーザー等)に装着することで無人化施工(UCS)に対応可能 になる。


6. 無人化施工(UCS)の公共事業への本格的導入

【1】


【2】
【3】


【4】

【5】

無人化施工(UCS)を三宅島火山噴火災害対策で実施
公共事業への本格的導入の具体的な実施第1号として、火山ガスの影響を受け、対策工事の着手が遅れている三宅島火山噴火災害対策工事で無人化施工(UCS)を8月より実施する。
緊急時の無人化施工(UCS)ガイドブックを作成し各地方整備局において施工体制を整備
都道府県が災害時に緊急的に、無人化施工(UCS)を実施する際、助言等を行う「相談窓口」を国土技術政策研究所及び各地方整備局技術事務所に設置
官民が協力連携して、無人化施工(UCS)の開発及び普及を図るため、官民関係機関からなる無人化施工協議会(仮称)早期に設置
無人化施工(UCS)における遠隔操作用のデジタル情報処理技術(GIS、画像情報処理、デジタル無線など)高度利用を可能化。これにより最大5kmの超遠隔操作が可能に!
各地方整備局の技術事務所等において無人化施工(UCS)に必要な器機(無人化施工ユニット、操作ロボットなど)を整備
問い合わせ先

国土交通省
河川局 砂防部 保全課 保全調整官 森山 裕二 Tel:03-5253-8111
(内線 36202)
課長補佐 長井 義樹 (内線 36222)
大臣官房 技術調査課 技術開発官 鈴木 勝 (内線 22345)
電気通信室課長補佐 前田 安信 (内線 22364)
総合政策局建設施工企画課 企画専門官 岩見 吉輝 (内線 24912)

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