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河川局

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記者発表
5年ぶりに凍上災を採択
〜凍上現象による道路の被災を災害復旧事業の対象とすることとなりました〜
平成18年5月9日
国土交通省 河川局
 今冬は12月から1月上旬にかけて非常に強い寒気が日本付近に南下したため、極端な低温傾向が続き、特に12月は全国的に記録的な低温となりました。これらの低温により道路の地盤が凍結した結果、道路のひび割れ、不陸などの凍上災被害が発生しているとの報告が、北日本を中心として寄せられました。

 国土交通省としては被害の実態に鑑み、迅速かつ適切な対応を図りもって民生の安定を確保するため、被害のあった道路のうち一定の要件が整った箇所について災害復旧事業の対象とすることとし、今冬の異常な低温により路盤にまで凍上災被害が達している道路の復旧を国庫負担の対象とすることなどを5月9日付けで通知し、今後、被災した地方公共団体から災害状況の報告を受け付けます。なお、災害復旧事業の対象とすることは、同様な被害が発生した平成13年以来で5年ぶりとなります。

 今後は、被害のあった地方公共団体からの申請に基づき、災害査定を実施して、早期の復旧を図って参ります。

○凍上災とは?
 凍上災とは、凍上現象により道路舗装面にひび割れなどが発生する災害です。(別紙写真参照)
 凍上現象による災害には、次の2種類があります。
【1】 冬期の低温によって道路の地盤中に大きな霜柱が発生し地面が隆起することにより、道路面にひび割れなどが発生する被害。
【2】 春の融解期に起こる道路地盤の支持力低下により、道路舗装面に局部的な沈下と亀甲状のひび割れが発生する災害。
 凍上災が発生すると、道路舗装面の平坦性が悪くなったり、ひび割れた舗装の一部がはがれるなど通行に支障をきたす恐れがあります。

○災害復旧事業の採択要件
 今冬の低温により被害を受けた都道府県または市町村が管理する道路のうち、以下の要件を満たす箇所が災害復旧事業の対象となります。
【1】 被害のあった地域における今冬の凍結指数※1が、10年確率凍結指数※2を超えていること。
【2】 対象となる道路は、幅員が2m以上かつアスファルト厚3cm以上のアスファルト舗装道路とする。

※1:日平均気温が0℃以下の期間における日平均気温の累積で表した数値
※2:10年確率凍結指数とは、10年に1度起こるであろう凍結指数


(資料)
代表的な凍上災の事例(PDF ファイル 92.7KB)

(問い合わせ先)
国土交通省
水防企画官
課長補佐
 河川局 防災課
 杉原 直樹(内線35713)
 関根 保弘(内線35752)

電 話 03(5253)8111
直 通 03(5253)8458


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