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河川局


海辺ニーズに関する世論調査

1.はじめに
   これまで、昭和61年2月、平成6年10月に「海辺ニーズに関する世論調査」を実施していますが、今回、海岸法の改正に伴い海岸整備に関する最新のニーズを把握し、施策の一層の推進の参考とすることを目的として、総理府広報室が海岸4省庁の協力のもと世論調査を実施し、とりまとめて、11月に公表しました。

2.調査対象
  調 査 時 期    平成12年8月24日〜9月3日
標  本  数 全国15歳以上の者 5,000人(年齢構成は10歳毎にほぼ同数)
有効回収数(率) 3,541人(回収率70.8%、うち男性66%、女性76%)
(参考)過去の世論調査(海辺ニーズに関する世論調査)
調査年月 標本数 有効回収数(率)
昭和61年2月調査 3,000人 2,376人(79.2%)
平成6年10月調査 5,000人 3,457人(69.1%)

3.調査結果概要
  主な調査結果として、次のようなものが挙げられます。
(1)「海辺」のイメージは自然とレクリエーション
 自然のままの砂浜(白砂青松)が最も多く、海水浴、魚釣り、散策や休憩等が続き、自然とレクリエーションのイメージが強い。
(2)海辺へ行った目的はレクリエーション
 海水浴などの海浜レクリエーションを行う目的のほか、魚釣り、ドライブ等レクリエーション目的が多い。
(3)海辺での不満はゴミの散乱
 海辺で不満に思ったことは、「ゴミが散乱していた」、「トイレやシャワーが少なく、汚かった」、「駐車場が少なかった」などの順であり、前回の調査結果と比較してみると、「ゴミが散乱していた」ことへの不満が増加しています。
(4)10年前と比べ、海浜の環境は悪化している
 10年前との主観的比較による評価では、「海の水質」、「海面のゴミや油」、「砂浜のゴミ」といった項目で「悪くなった」とするものが多い。
 また、「良くなった」とする者が最も多かった項目はなく、海辺の状況に厳しい評価がなされています。
(5)海辺に行く場合にほしい情報は利用に関する情報
 海辺に行く場合にほしい情報は、「天気や波の高さの予報や警報」、「駐車場の有無及び混雑状況」、「海辺利便施設の有無(トイレ、シャワー等)」などの順で、いずれも利用に関する情報です。
(6)高齢者や身体障害者への配慮が必要
 高齢者や身体障害者への配慮については、「必要だと思う」とする者の割合が86.0%で大部分の人が必要と感じています。
(7)防災施設は必要だが景観などへの配慮が必要
 海辺の防災施設の整備については、8割を超える人が推進すべきと考え、「景観や眺望を配慮しつつ施設を整備すべきだ」としている人が増えており、防災面以外への配慮がさらに必要とされています。
(8)防災施設は、機能を果たしている限り現状のままでよい
 現在の防災施設は、役立っているのでこのままでよいとする人は過半数を割り、利用や景観などのため改良すべきとの意見も増加しています。
(9)防災施設は複合化、多自然化が必要
 沖合施設の建設や砂浜の保全など防災施設の複合化、多自然化が必要とされています。
(10)バランスのとれた海岸が望まれている
海岸保全のモラルの向上に努めたうえで、「利用」、「環境」、「防護」のバランスのとれた海岸が望まれています。

4.調査結果の活用
   今後の海岸行政をより国民のニーズに即したものとするため、安全面のみならず、海辺の利用や将来像等について調査しており、海岸法の改正に伴い都道府県が策定する海岸保全基本計画、長期的な海岸事業の計画や海岸事業の新たな施策に反映することとしています。

全容は、総理府のホームページをご参照ください。(http://www.sorifu.go.jp/)


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