水管理・国土保全

  

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相模川の主な災害

相模川の洪水被害


 明治治以降の大洪水としては、明治40年(1907)洪水が最大規模の洪水で、厚木市を中心とする相模川流域の市街地は、壊滅的な被害を受けました。また、近年においては、昭和57年(1982)に被害の大きな洪水が発生しています。


発生日 発生原因 被災市町村 被害状況
1907年8月(明治40年) 厚木町 死者・行方不明者:4名、家屋全・半壊及び流出:367戸、床上・床下浸水:2828戸
1910年8月(明治43年) 死者・行方不明者:4名、家屋全・半壊及び流出:66戸、床上・床下浸水:1697戸
1947年9月(昭和22年) カスリーン台風 厚木市、相模原市 死者・行方不明者:1名、家屋全・半壊及び流出:-戸、床上・床下浸水:9戸
1974年9月(昭和49年) 台風16号 平塚市、座間市など 死者・行方不明者:-名、家屋全・半壊及び流出:-戸、床上・床下浸水:70戸
1982年8月(昭和57年) 台風10号 平塚市 死者・行方不明者:-名、家屋全・半壊及び流出:-戸、床上・床下浸水:84戸
1982年9月(昭和57年) 台風18号 平塚市 死者・行方不明者:-名、家屋全・半壊及び流出:2戸、床上・床下浸水:256戸
1983年8月(昭和58年) 台風5号、6号 平塚市 死者・行方不明者:-名、家屋全・半壊及び流出:90戸、床上・床下浸水:801戸
1999年8月(平成11年) 熱帯豪雨 死者・行方不明者:-名、家屋全・半壊及び流出:-戸、床上・床下浸水:1戸
2007年9月(平成19年) 台風9号 死者・行方不明者:-名、家屋全・半壊及び流出:-戸、床上・床下浸水:7戸
2011年9月(平成23年) 台風15号 死者・行方不明者:-名、家屋全・半壊及び流出:-戸、床上・床下浸水:-戸
出典:国土交通省、神奈川県



明治40年(1907年)8月24日洪水
 本州の南方沖に停滞した2つの台風により、関東・東海地方に多量の降水があり各地で洪水被害が発生しました。神奈川県内では、21日夜から27日まで断続的な雨が降り続き、県内各地で河川が決壊し大洪水が起きました。この洪水は、厚木量水標の1丈8尺(約5.5m)の水位記録が残されており、厚木町が全部浸水したとの記録が残っています。




昭和57年(1982年)8月1日~2日洪水(台風10号及び前線)
 上流部で特に雨の多かった相模川の各観測所では警戒水位を超える大出水となり、相模川で観測史上最大の流量(相模大橋)及び水位(神川橋)を記録しました。この台風では、平塚市において相模川本川の増水により、堤防が低いところからの洪水があふれ、また雨水幹線からの逆流などにより、大きな浸水被害が生じました。


昭和57年8月洪水 相模川河口部


昭和57年8月洪水 水防活動状況(平塚市須賀地区)



昭和58年(1983年)8月16日洪水(台風5号及び6号)
 昭和58年8月洪水は、2つの台風が迷走して記録的な大雨が降りました。特に相模川上流の河口湖周辺では7日間で900mmに達する豪雨を記録し、河口湖の水位が4.5m上昇するなど、昭和57年に続いて2年連続で大きな浸水被害が発生しました。なお、この洪水で相模川では観測史上最大の流域平均2日雨量を観測しました。


昭和58年8月洪水浸水被害状況(山梨県 大池地区)





過去の主な渇水
相模川の渇水
 相模川水系では、急増する人口と産業の発展に伴う水需要の増加に応えるため、計画的に高度な水資源開発を行ってきており、現在では神奈川県の給水人口の約6割に水道用水を供給しています。
 平成8年(1996年)2月には、神奈川県内で29年ぶりに給水制限を行う大渇水となりました。相模川水系では、神奈川県内に年間約7億m3(県全体の60%)の水を供給していますが、この渇水により10%の給水制限が約1ヶ月続き、その影響は約800万人に及びました。
 平成13年(2001年)以降、宮ヶ瀬ダムと城山ダム、相模ダムによる総合運用により、取水制限を伴うような渇水は発生していません。



発生年月 取水制限延日数 最大取水制限率 相模川の瀬切れ発生日数
昭和42年6月~7月 40 20%(最大給水制限率42.5%) 不明
平成8年2月~4月、7月 78 10% 不明



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