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荒川の歴史
荒ぶる荒川
荒川は、名前の由来「荒ぶる川」のとおり、大変な暴れ川で、安永6年(1777年)7月、明治10年(1877年)6月、大正4年(1929年)6月洪水など、水との闘いは古くから続けられています。
特に宝暦7年(1757年)5月の氾濫被害について書かれた「宝暦水害略図」には、「大洪水は前代未聞で、4尺(約120cm)以上も洪水が押し寄せ、海のようだった。作物の収穫がほとんどなかった。」等、当時の大洪水の状況が鮮明に記録されています。
宝暦の大洪水略図(1757年)
(出典:関川村資料)
羽越水害
近年では、昭和41年(1966年)7月、大規模な洪水が発生し、山形県、新潟県において死傷者5名、家屋被害1,654戸の被害を受けました。
翌昭和42年(1967年)8月28日には、前年の災害復旧中の荒川において、再び未曾有の大洪水「羽越水害」が発生し、死者・行方不明者90名、家屋被害11,095棟の大きな被害を受けました。
葛籠山上空付近からの水害の様子
(出典:新潟日報社資料)
流域の概要
流域内では、荒川の水を利用して、古くから水稲の生産が盛んであり、新潟県内では、新潟を代表する銘柄米「岩船米コシヒカリ」を生産するなど、農林業が発達しているとともに、サケやアユ、カジカなどを対象とした内水面漁業も盛んに行われています。
江戸時代には他河川で藩による漁業権の管理が行われてきたのに対して、荒川では沿川住民による漁業権管理が行われるなど、地域に根ざした河川として管理されています。
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