水管理・国土保全

  

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阿賀野川の自然環境

多様性に富んだ自然環境
阿賀野川の自然
新潟平野を流れる阿賀野川の川幅は下流部では1kmにもおよび河川敷にはヤナギ林やヨシ、ヒメガマなどの水辺の植物群落が広がっています。
 このように水辺の自然が多く残されていることから、鳥類や昆虫類、魚類など様々な生物の大切な生息場所となっています。


自然が多く残る水辺空間(ひょうたん池)


河口部~下流部
河口の砂浜にはケカモノハシ、コウボウムギ、ハマヒルガオ、ウンランなどの海浜植物群落のほか、ハマヤガ、ハマベウスバカゲロウのような海浜砂地だけに生息する昆虫が分布しています。また河口右岸の池には、全国的にみても珍しいオオモノサシトンボが生息しています。
 下流部の岸辺にはヒメガマ、マコモ、ヨシなどの抽水植物が大きな群落を形成し、これらに囲まれた流れの緩やかな水域は、コイやギンブナ、イトヨなどの産卵や稚魚の生息場所ともなっています。また、中州のヤナギやエノキなどからなる樹林には、ゴイサギ・アマサギ・チュウサギなどサギ類のコロニー(集団繁殖地)が形成されています。


中流部~上流部
中流の蛇行部にできた湿地にはヨシやオギの大群落が広がり、ヤナギ林やオニグルミ林も多くみられます。
 河川敷の池やその周辺湿地は、ミクリやタコノアシなどの稀産の植物が見られるほか、イトトンボ類やチョウ類などの生息場所ともなっていて、阿賀野川河川敷だけで40~50種ほどのチョウ類が確認されています。また、流れのある中~上流区間では魚類もウグイ、オイカワ、アブラハヤなどが多くなり、ヤマメやカジカなどの河川の上流域に分布する魚類も見られます。


瀬や渕など多様な水辺空間(中流部)


多種多彩な生き物の宝庫
阿賀野川の河辺には、上流の石礫河原から中流の蛇行区間や湿地帯、下流の広いヨシ原や水面や砂州など、広大な流れに応じた様々な水辺の自然環境が残されており、それぞれの環境に適応した多種多彩な生き物が生息しています。













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