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信濃川下流の自然環境
信濃川下流域の豊かな自然
信濃川下流域は、「新潟」の名のとおり潟が多く、潟・湿地といった静かな水面と、信濃川という動的な水面を結ぶネットワークが形成されており、自然の状態が多く残っている河岸では、越後平野に広がる低平湿地の面影を残す水際植生や魚類、植生を住処とする野鳥を観ることができます。
潟の推移
信濃川下流付近で見られる鳥類
信濃川下流域は、1年を通して60種を越える様々な野鳥を観ることができ、渡り鳥の通過地や休息地としても、多種類の鳥が姿をみせます。4月には、越冬していたマガモ、ツグミなど冬鳥のグループと、渡米したツバメなど夏鳥のグループが、9月には、繁殖期を終えたササゴイ、ノビタキなどが移動を始める一方で、ツバメやオオヨシキリなどはまだ川にとどまっています。冬には、ハクチョウ類や、カモメ類などの水鳥が飛び交います。
信濃川下流域で見られたオオヨシキリ
信濃川下流域で見られる魚類
五十嵐川、刈谷田川、加茂川を合わせ、豊かな流れとなって日本海に注ぐ信濃川。そこに住む魚の顔ぶれは、生息環境の違いから支流の源流域と平野部では全く異なり、イワナやヤマメが支流の源流域の主役とすれば、平野部の主役はサケであると言えます。
信濃川下流域でとれたサケ
信濃川下流域で見られる昆虫
豊かな水に恵まれた信濃川下流域には、昆虫たちの姿も多いです。さまざまな種類のトンボが生息しているなか新潟市内の信濃川には、貴重種であるナゴヤサナエが羽化を続けています。このトンボは、白昼に羽化するという変わった性質をもっています。
ナゴヤサナエ
羽化中のナゴヤサナエ
湿地環境の再生
河道掘削により川の水を安全に下流部へ流すとともに、豊かな水辺を利用する動植物の生息しやすい環境の創出に取り組んでいます。
河道掘削により再生された湿地環境
アオサギ
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