下流域は、伊勢平野の広大な田園地帯が広がり、本川の河岸には広い高水敷にオギ群落、セイタカアワダチソウ群落等の高茎草本群落、ムクノキ-エノキ群集等の樹林が分布し、エナガ、コゲラ、ヒヨドリ等が生息しているほか、サギ類の集団繁殖地にもなっている。下流域の中でも河口部及び雲出古川の干潟は、環境省により「日本の重要湿地500」に選定され、アイアシやハマボウ、シオクグ、ハママツナ等の塩沼植物が生育している。また、水域では、チチブ、マハゼ等の汽水魚、海水魚が生息しているとともに、カモ類の集団越冬地となっているほか、シギ・チドリ類の渡りの中継地となっている。また、アサリ漁や潮干狩り等が行われている。