水管理・国土保全

  

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円山川の自然環境

出石川加陽地区大規模湿地再生事業

出石川の五条大橋上下流部において、かつて、コウノトリが多く生息していた昭和初期程度の湿地環境を再生することを目標に、地域と連携して広域な湿地再生事業を実施しています。この場所はビオトープ水田として地元により管理されていた場所で、平成21年度より工事着手し、事業自体は平成27年度で概成しています。また平成24年度からは豊岡市を介して地域住民による草刈り等が行われており、地域と一体となって維持管理を進めているところです。現在はモニタリング調査(魚類・植物・底生動物・両生類・水質)を継続しており、その結果に基づき順応的改良を今後行っていく計画です。








本川中流地区湿地再生事業

激特事業における河道掘削では、高水敷部を広く浅く掘削し、切り下げることにより、治水効果と合わせて湿地を再生させ「湿地特有の動植物の生息・生育、繁殖環境」の機能を持つことを期待した手法を実施しています。高水敷の掘削により、湿地面積は激特事業着手前後で約1.5倍に増加しています。また、コウノトリが全川にわたり浅瀬(湿地、干潟等)を利用しており、湿地整備箇所においても経年的に多くのコウノトリの飛来が確認されています。現在は、この湿地の機能を向上させるため、質的な改良を行っています。






ラムサール条約湿地
ラムサール条約とは世界的に重要な湿地を評価し、保全するための条約で、国家間で協力して水辺の自然を守っていくことを目的としています。円山川ではコウノトリ野生復帰の進展に合わせ、市民・団体・企業・行政などが関わりながら、失われた生態系の再生とコウノトリとともに暮らすための取り組みが行われてきました。こうした取り組みが世界的に認められ、平成24年に円山川下流域と周辺の水田がラムサール条約湿地に登録されました。国土交通省でも円山川の治水対策の強化と並行して、ヨシ原の再生や河川敷に多くの浅瀬を創出するなど自然再生の取り組みを進めています。







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