水管理・国土保全

  

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太田川の自然環境

太田川の干満差

 太田川流域の上流山間部と、沿岸部の気候差は大きく、また降水量も山間部においては沿岸部の約1.5倍程度であり、これが、太田川の豊富な水量を支えています。山地高原の東北地方並の気候と、沿岸部の瀬戸内海的風土は、四季の織りなす自然美を見事に調和させるのみでなく、植物、魚類、その他の動物などにも大きな影響を与えています。また、下流部の大きな特徴としては、大潮の時には最大4mの干満差があり、満潮と干潮で川の表情は大きく変わります。干潮時には潮干狩りが盛んに行われています。


潮干がりの風景




三段峡

 上流の支川柴木川は押ヶ峠断層の断層線に沿って流れ、その強い侵食力によって、特別名勝に指定されている三段峡を形成しています。三段峡は多彩な美しさと雄大なスケールから多くの観光客で賑わっています。




三段峡




流域の植生
 植生については、河口に近い区間においてはハマサジ、フクド、シオクグ等の塩生植物、中流域のヤナギ林をはじめとする帰化植物、上流域の露岩地区のユキヤナギやキシツツジ、河原のネコヤナギやカワラハハコなどなどの河原植物等が生育しています。




キシツツジ




流域の魚類・両生類

 魚類については、アユ、オヤニラミ、ドンコ、ウグイ等が生息しています。また、サツキの花咲く5月になると大型の降海型回遊魚であるサツキマスの遡上する姿も数多く見られるようになってきています。両生類については、カジカガエルやモリアオガエル、国の天然記念物オオサンショウウオ等が生息しています。


アユ


モリアオガエル



流域の鳥類

 鳥類についても、上流部においては、カワセミ、ヤマセミなど、中流部においては、オオヨシキリ、セグロセキレイなど、また下流部においては、ヒドリガモ、オナガガモなどの冬の渡り鳥や夏の渡り鳥のコアジサシなど季節毎に珍しい鳥たちを見ることができます。


ヤマセミ





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