水管理・国土保全

  

| 河川トップ | 川の歴史 | 主な災害 | 地域と川 | 自然環境 |   


地域と筑後川

筑後川と地域社会のつながり

筑後川は、大分県、福岡県、佐賀県、熊本県の4つの県を流れる九州一の大河です。そのため人口が集中する都市圏から農山村地域まで地域的に多様性を持っています。

それを反映して筑後川流域には数多くの住民団体が存在し、活発な活動が展開されてきましたまた、流域連携の構築にむけて、県境や市町村を飛び越えて筑後川について語り合える場として「筑後川フェスティバル」が長年にわたり継続的に開催されています。さらに福岡都市圏も含む流域の連携をさらに深めようと平成10年にNPO法人筑後川流域連携倶楽部が久留米市にて設立されました。連携倶楽部では筑後川流域全体を川と水を主題としたテーマパークととらえ、筑後川流域をまるごと楽しもうという「筑後川まるごとリバーパーク構想」を提唱して流域圏にある観光スポットや自然環境、歴史、文化、特産物などを体験するリバーツーリズムも行われており、さらには「筑後川流域新聞」を発行するなど、流域の交流が盛んになるように活動を続けています。



筑後川フェスティバルの開催状況



上流域である日田市には平成4年に「子供たちに泳げる川を!」をスローガンとしてNPO法人ひた水環境ネットワークセンター(平成14年度NPO認証)が設立されており、これまでに、一人でも多くの方々に川に近づいてもらい、川で遊び学び楽しさを伝え、川を大切にする気持ちや安全への意識を高めることを目的として「三隈川リバーフェスタ」を実施しています。さらに子供たちを対象に川の学校を意味するリバースクールを行い、子供の環境学習の推進と地域住民への河川愛護の精神を育むための活動も行っています。このような団体の存在によって、上流域のために中下流域の人が参加する、下流域のために上中流域の人が駆けつけるといったことが行政の枠を超えてできるようになり、流域住民が筑後川へと目を向けるきっかけをつくるという住民と河川との橋渡し的役割も担っています。



三隈川リバーフェスタの開催状況




情報館の活用
さらに筑後川には、筑後川発見の玄関口として三隈川交流センター「朝霧の館」、筑後川交流館「はなむね」、筑後川発見館「くるめウス」の3つの河川情報発信拠点が存在しています。河川情報の発信や小学校等の総合学習での利活用、関係機関・周辺施設との多様な連携を図っており、流域で活動している市民団体等の活動の拠点の一つにもなっています。河川情報発信と市民団体が連携した利活用を進めていくことは、さらなる河川空間の利用を促していく事にもつながっています。


筑後川防災施設「くるめウス」学習 (久留米市)






ページの先頭に戻る