水管理・国土保全

  

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嘉瀬川の自然環境

嘉瀬川の自然環境

嘉瀬川流域は豊かな自然環境を有し、流域の広い範囲が自然公園等に指定されています。上流域の福岡県との境は、「脊振北山県立自然公園」に、中流域は、「川上金立県立自然公園」、「北山県立自然公園」に属しています。


嘉瀬川水系の自然公園等の分布


嘉瀬川上流部

源流から官人橋までの上流部は、人工林を主体とした山間渓流となっており、河床には巨石や玉石が多く、アユやカワガラスなどが生息しています。

上流部には、平成24年3月に完成した嘉瀬川ダムがあり、ダム湖周辺では多種多様な動植物が見られる自然環境豊かな地域となっています。

また、川上峡付近は九州の嵐山と称される景観を有しています。



嘉瀬川上流部


雄淵雌淵渓谷

嘉瀬川中流部

官人橋から嘉瀬川大堰までの中流部は、佐賀平野を流下し、広い河川敷と狭い低水路からなり、嘉瀬川大堰等による湛水区間が大半を占めています。河岸には尼寺林(水害防備林)に代表されるマダケやモウソウチク、メダケ、ヤナギ類等の河畔林が点在し、動物の貴重な生息場となっています。また、石井樋からは多布施川が分派し佐賀市街地を貫流しています。


嘉瀬川中流部


嘉瀬川下流部

汽水域となる嘉瀬川大堰から河口部までの下流部は、干拓地の田園地帯を流下し、有明海へと注ぎます。有明海特有の大きな干満差の影響を受けた、広大な干潟が広がっており、水際にはヨシ原が繁茂しています。干潟にはムツゴロウ、シオマネキやハラグクレチゴガニ、シギ・チドリ類等が生息し、ヨシ原にはオオヨシキリ等が生息しています。また、東与賀海岸(大授搦)は、環境省の「日本の重要湿地500(No.365有明海)」に選定されています。


嘉瀬川下流部


石井樋歴史散策道
嘉瀬川中流部の石井樋から上流に向けて、散策道が整備されています。
嘉瀬川からの涼風や木漏れ日が感じられる水辺の竹林を散策できます。散策路には、江戸時代からの歴史的遺構が点在しており、「石井樋公園」や「さが水ものがたり館」に接続しています。さが水ものがたり館では、治水の歴史や防災・減災について学ぶことができます。


散策道





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