用語解説

(注1) パブリック・インボルブメント方式……住民参加の手法であり、計画の策定に際して、広く意見・意思を調査する時間を確保し、かつ策定の過程を知る機会を設ける方法。参加はアンケート等さまざまな手法で行う。
注2) キックオフ・レポート……国民の意見を21世紀の道路計画づくりに反映するため、「道路審議会 基本政策部会 21世紀のみちを考える委員会」が道づくりに関する12のテーマを提示し、「みち」に関する意見を募集した冊子。全国の学校、経済団体、道路利用者団体等などに向け、53万部配布し、平成8年5月から7月末にかけて意見募集を行った。
(注3) ボイス・レポート……「キックオフ・レポート」で募集し、寄せられた35,674人による113,316件の「みち」に関する意見を、「道路審議会 基本政策部会 21世紀のみちを考える委員会」が集計し、分析してまとめた冊子。(平成8年11月)
(注4) 中間とりまとめ……「ボイス・レポート」を踏まえ、新たな道路計画の提言について「道路審議会 基本政策部会 21世紀の生活とみちを考える委員会」で検討を進め、平成9年3月の中間段階において基本的考え方を公表、改めて国民に評価と意見を求めた冊子。(平成9年5月中旬までに、15,057人から意見が寄せられた)
(注5) バリアフリー社会……高齢者や障害のある人等が社会参加する上で、障壁(バリア)となるものが除去され、自由に社会参加できるような社会。
(注6) ナショナル・ミニマム……社会・経済活動を営む上において、全国民が均等に享受すべき最低限のサービス、最低限の機会均等。
(注7) マルチモーダル施策……道路、航空、海運、水運及び鉄道等複数の交通機関の連携により、利用者のニーズに応じた効率的な輸送体系を確立する総合的な交通施策。
(注8) 交通需要マネジメント……車の利用者の交通行動の変更を促すことにより、都市または地域レベルの道路交通混雑を緩和する手法の体系。
(注9) VICS(Vehicle Information and Communication System)……道路交通情報通信システム。渋滞の削減等を目的に、渋滞、交通規制等のリアルタイムな道路交通情報を、道路上のビーコンやFM多重放送により、車載のカーナビゲーションシステム等に提供するシステム。
(注10) コミュニティ・ゾーン……地区内は、歩行者等が優先される空間であるとの考えに基づき、住居系地区などにおいて、ゾーン内の速度規制と、コミュニティ道路の整備などにより通過交通の進入を抑え、歩行者が安心して歩ける空間が確保された地区。
(注11) GPS(Global Positioning System)……衛星測位システム。米国によって開発・運用されているもので、地上約20,000kmの高さを周回する24個のGPS衛星の電波を1点で受信すると地球上のどこでも観測地点の位置を求めることができるシステム。
(注12) NOx……一酸化窒素(NO)、二酸化窒素(NO2)などで、主に化石燃料の燃焼に伴って発生し、その発生源としては工場のボイラーなどの固定発生源や自動車などの移動発生源がある。NOxは、酸性雨や光化学大気汚染の原因物質となる。
(注13) マーケットリサーチ……望ましい市場(マーケット)をどのように創造するか、獲得するかということを含めた、市場(マーケット)に関する実態調査。ここでは、行政サービスを提供する場を1つの市場(マーケット)として捉える。
(注14) ロードプライシング……混雑地域や混雑時間帯の道路利用に対して、課金により大量公共交通機関の利用促進や時間の平準化を図るTDM手法。
(注15) トランジットモール……商店街などにおいて、自動車を排除し、路面電車・バス・トロリーバス等、路面を走行する公共交通機関を導入した歩行者専用空間。
(注16) BOT方式(ビルド・オペレート・トランスファー)……民間インフラ整備・運営の一手段で、民間が公共の認可のもとに施設を民間資金で整備(Build)し、そして運営(Operate)し、ある一定期間にその利用料金で投資資金を回収した後、公共にその施設を移管(Transfer)する事業方式。
(注17) ITS(Intelligent Transport Systems)……高度道路交通システム。道路交通の安全性、輸送効率、快適性の向上等を目的に、最先端の情報通信技術等を用いて、人と道路と車両とを一体のシステムとして構築する新しい道路交通システムの総称
(注18) ETC(Electronic Toll Collection System)……ノンストップ自動料金収受システム。有料道路における料金所渋滞の解消等を目的に、料金所ゲートと通行車との間の 無線通信により自動的に料金の支払いを行い、料金所を停止することなく通行可能とするシステム。
(注19) AHS(Automated Highway System)……自動運転道路システム。道路と車両の協調により、ドライバーへの危険警告から運転補助、最終目標である完全自動運転までの機能を実現し、安全性の飛躍的な向上や輸送効率の向上を図るシステム。
(注20) フレックスタイム……従業員に勤務時間帯を選択させることにより、通勤交通のピーク時間帯への集中を緩和する施策。
(注21) ノーマライゼーション……障害者を特別視するのではなく、一般社会の中で普通の生活が送れるような条件を整えるべきであり、共に生きる社会こそノーマルであるという考え。
(注22) ノンステップ・バス……高齢者・障害者等を含む、すべての人が乗降しやすいバスとして開発されたもので、車両の床の高さを低くし、ステップなしで乗降できるようにしたバス。車イス利用者は、車体側からスロープを出すことにより段差なしで容易に乗降できる。
(注23) メンテナンスフリー……機能維持のための維持補修作業を不要とすること。
(注24) ビオトープネットワーク……ビオトープとは、生物の多様な生息空間を意味しており、道路空間においては、のり面、環境施設帯、インターチェンジのオープンスペース等を活用して創出される。ビオトープネットワークは、生物の移動を確保するため、ビオトープを道路空間や公園、河川等の空間を利用してネットワーク化することである。
(注25) ネイチャートレイル……「自然道」の意味。すぐれた自然環境や風土的遺産に富む地域に設けられた自然道のこと。
(注26) GIS(Geographic Information System)……地理情報システム。効率的、合理的に施設管理や計画支援等を行うため、自然条件、社会条件等の様々なデジタルデータを統計、処理し、地図に表示したり集計を行うコンピューターシステム。

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