道路事業評価手法検討委員会

第1回 道路事業評価手法検討委員会
日 時  平成15年1月23日(木)10:00〜11:30
場 所  霞が関ビル33階 東海大学校友会館「朝日の間」
議事次第  1.開会
 2.道路局長挨拶
 3.委員紹介
 4.委員長挨拶
 5.議事
  (1) 位置づけ、審議事項、スケジュール、運営方針等
  (2) 費用便益分析に用いる原単位の改定案について
  (3) 客観的評価指標(案)の改定方針案について
 6.その他
 7.閉会

委員長
森地 茂
東京大学大学院工学系研究科教授
顧  問
 
中村 英夫
武蔵工業大学教授
委  員
 
小林 潔司
京都大学大学院工学研究科教授
委  員
竹内 健蔵
東京女子大学文理学部教授
委  員
林山 泰久
東北大学大学院経済学研究科助教授
委  員
山内 弘隆
一橋大学大学院商学研究科教授
○は出席した委員

委員会資料   議事録

委員会の運営について
第1回については、委員の方々のご了承を頂く時間がとれず、議事録のみ公開としたが、今後の委員会は議事も含め公開とすることが諮られ、了承された。


費用便益分析に用いる原単位の改定案について
全般について
 ・ 変動するデータに基づく原単位をどう更新するのか整理が必要。
 ・ 費用便益分析はWith-Withoutの分析であり、整備前後の比較ではないことについて明確にすべき。
 ・ 原単位の作成に当たって、平均値を用いるのか限界値を用いるのか、統一的な考え方を整理すべき。
時間価値原単位について
 ・ 車両の機会費用の算定にあたり、リース料からレンタル料に変更しているが、レンタル料が妥当な理由を整理すべき。
 ・ 業務目的の乗員の社会費用について、フリンジベネフィットを加えているが、規模の経済が働くのでこれをそのまま加えてよいのかの妥当性を整理すべき。
走行経費原単位について
 ・ 改定案における増減の内訳について整理した資料とすべき。
交通事故損失額に係る原単位について
 ・ 欧米などの事例では、交通事故死に伴う損失額は一般的には数億円であり、日本の数値は低すぎる。
 ・ 欧米では、交通事故の死亡による精神的な苦痛や苦しみの額を高く評価しているが、内閣府の検討では内容がよく分からず、盛り込まれなかった経緯があったのではないか。

客観的評価指標(案)の改定方針案について
指標相互のダブルカウントに注意が必要。
B/C≧1なのか1.5なのかという議論、また、絶対額(B-C)なのか、比率(B/C)なのかという議論がある点にも留意が必要。
議論にあたっては、適用する道路種別を明確にする必要がある。
計画プロセスのどの段階なのかによって、使うべき項目が違うのではないか。
(例えば、ネットワーク論の時点での評価と個別事業着手の際の評価は異なるのではないか。)
アウトカム指標の算出の手間を考えた実務面にも留意する必要。

(文責 国土交通省道路局 速報のため事後修正の可能性あり)


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