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氏 名所 属
姉崎 慎二 大樹町農業協同組合 参事

■ご意見の内容

○今後取り組む道路政策の優先度について
1.高規格幹線道路の整備
・帯広広尾自動車道が完成することで、農業生産物の輸送効率化や十勝管内JAネットワークの発展が期待できるので早期に整備してほしい。完成により以下の効果が期待できる。
@家畜輸送
 ホクレンが主催する十勝家畜市場は音更町にあり、取引は6万頭を超え160億円前後の取引額となっている。南十勝地区の酪農家が今までこの市場を利用する場合、帯広市内を通過しなければならなかったが、帯広広尾自動車道の完成により輸送時間は格段に短縮され利便性の向上が期待できる。
A小麦輸送(H18年十勝生産額212,700トン)
 十勝で生産された小麦は各JAの倉庫と、広尾町の十勝港の農協サイロ倉庫(65,000トン収容)に保管されている。農協サイロに保管されているものは船により本州方面へ出荷されている。十勝管内から十勝港までの輸送時間が短縮される。
Bビート(てん菜)輸送(JA大樹のH18年生産量 25,228トン)
 大樹町と広尾町で生産されるビートは本別町に搬送しており、家畜・生乳輸送と同様の効果が期待できる。
C十勝管内24JAはネットワークを構築し、効率化の追求と協力体制の強力化を図ろうとしているが、ハード面での共有や集約を考えた時に、道路の整備は欠かせないものである。道路整備による輸送時間の短縮や安全性の向上(事故リスクの減少)は、今後のネットワークの発展や合併への重要な項目である。
2.災害に強い道路づくり
 ・大樹町と広尾町で生産される生乳は大樹町内の工場に輸送しているが、他に1日100トン程度の生乳を国道336号を経由して釧路港に輸送している。336号は軟弱地盤が多く、地震による道路被害が起きないように道路整備をしてほしい。