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氏 名所 属
安達 慎司 日本通運(株) 秋田支店 次長

■ご意見の内容

県内企業のTDKは酒田港を使った物流を行っているが、高速の開通により秋田港へシフトするかもしれない。

高速道路の影響として、岩手県北上市周辺に物流拠点が集中し、秋田の物流が空洞化してきている。
北上を拠点に(高速道路で)北3県をカバーしている。

県北(青森から秋田市方面へ)の輸送は国道285号を利用する。
迂回路の確保を必要とする貨物(火薬・劇物・遅滞できない貨物)を除くと高速で能代を経由する必然性はない。

285号沿いと由利地域から内陸、北上をつなぐ高規格道路が必要と思っている。
運送業者は物流拠点から直行で輸送する。高速道路沿いに経由する事はない。
出来るだけ最短距離で輸送できる道路を望む。
今後はCO2の排出量を抑制するため、輸送距離が長いと不利である。

7号のトラックが多いのは北海道・青森から新潟・北陸・大阪方面へ向かう輸送が多いため。
各都市に水産物・農産物の市場があり経由して関西方面へ向かっている。

46号では迂回が出来ないので、利用しにくい。

秋田でもよい農産物があるが、産地から消費地間の距離が遠いとコストが高くなる。
付加価値の高い物は物流コストがかかっても競争できるが、価格の安い物は物流コストが高くなれば競争には勝てない。

高速道路のネットワークはつながらないと効果がない。盲腸線では使われないのは当たり前。
事業者は高速道路が出来上がるまでの青写真を持ってほしい。
輸送業の立場から一般道は事故が多いのでコストが同じであれば高規格道路を使いたい。
秋田港へのアクセスは良くないと思っている。