○重点化を進める上で特に優先度の高い政策
・幹線道路ネットワークの整備へ重点化を図る
　鉄軌道のない沖縄においては、基幹となる道路ネットワークの整備は不可欠で、特に、那覇都市部の渋滞を緩和させるためにも南北方向の基幹道路の整備は重要である。また、空の玄関口である那覇空港との高速道路などの連結は重要である。

・まちづくりと道路整備の整合を図る
　返還が予定されている基地の跡地利用計画や地域開発計画などのまちづくりを進めるにあたり、県全体を視野に入れたゾーニングを確立し、それらのゾーンを有機的に連結させるような道路ネットワークの構築を図ることが重要である。

○効率化を徹底的に進める上で重視すべきこと
・金融機関の立場から見た場合、国の財政の見直しは必要不可欠
　道路特定財源の一般財源化という考えは、融資を行う立場から見た場合、国の財政は困窮極めており財政再建に向けた取り組みは急務である。財政を見直す（見直させる）という観点からやむを得ない面はあると考える。

・ＰＦＩの制度を有効活用させる
　高速道路の建設や管理運営などを民間の資金、管理手法などを積極的に活用することで、建設を早めることが可能になるばかりでなく通行料金を安くすることが可能になると考える。

○その他、道路政策や道路の整備・管理全般に関するご意見等
・道路管理における企業ボランティアの積極的な活用を図る
　沖縄らしい道路景観の創出、維持を図るためにも、沿線に立地している企業へ道路を地域の財産として認識させ、地域社会への貢献ができることによる企業イメージの向上につながるものとして、道路ボランティアを積極的に仕掛けるべきである。また、そうすることで道路を利用する側のモラルも向上し、快適かつ安全な道路空間の創出につながるものと考える。