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氏 名所 属
安藤 周治 中国・地域づくり交流会 副会長

■ご意見の内容

・現在、限界集落の将来をどうするかについて、モデル地区(島根県邑南町・広島県作木町)を設定し調査検討をしている。10年後の予測によると、なくなる集落が数多くある。しかしながら道路さえあれば次の世代を呼び込むこともできる。こだわりの農産物販売も道路の有り無しの影響は大きい。こういったことからも道路整備は重要である。

・都市と農山村の交流として体験型ツアーを考えている。広島市内の学生が7〜8割を占める比治山大学の学生と付き合いがある。彼達は農山村に連れ出しても通過点の一風景でしかなく、農山村で暮らす人や暮らしぶり、住民との交流のイメージすらできない。都市部に暮らす学生にとって、農山村に暮らす親類・友達がいなければ当然の結果。

・現在、教育改革の中で農山村での一定期間の生活や体験型のツアーを義務づけられないかといった動きがある。(実現には、課題も色々あるが)受け入れを想定した場合、都市部から生徒が来る場合はどうしても大型バスで来ることになる。ある程度の拠点まではバスで来て各家等へはワゴン車等が現実的である。せめて、ある程度の拠点までの道路整備はしっかりやって欲しい。そのためにも道路整備は必要。

・今後重視していただきたい内容として、道路整備は国の方針ではなく地元のニーズにあった整備を実施していただきたい。また治山治水事業もお願いしたい。

・道路整備に関して無駄と感じるところは無いが、橋梁の補強や架け替えなど安全性確保のためにはもっとお金をかけてもかまわない。長持ちさせることが結果的に無駄を省くことにつながるのではと考える。 

・もっと楽しい道路づくりを行ってもらいたい。ただ目的地に早く着くだけでは味気ない。

・道の駅の活用について、もともと宿場町をイメージしてつくってきたものであるので、地域を訪れたお客が聞けばいろいろな楽しみ方の提案ができるコンシェルジェを置いて魅力をアップする等できないか考えている。

・お年寄りが外に出なくなる理由は、@トイレの心配、A身体に自信がないので、もし倒れたら人に迷惑をかけてしまうから。などなど。

・高齢者も、いつでもどこにでも行ける条件整備が必要だ。それは道路や施設だけでなく、困っている人に介助の手をさしのべる社会的なしくみ・倫理観が重要。

・中期計画では、効率的、重点的にやっていくとあるが、反対に個別対応も重要。

・高齢化により、電動スクーターが増えてきているが、すれ違うためにはある程度広い歩道が必要。バス停は幹線道路沿いにあるが、自宅から幹線道路を結ぶ「市町村道など生活道路」の整備等の個別対応を行っていくことが必要ではないか。