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氏 名所 属
浅谷 聡 (株)JTB中国四国 徳島支店 業務課長

■ご意見の内容

○四国の観光にとっての切り札は、お遍路とその歴史的背景だと考えている。世界中には、歴史自体に価値を見出す人がおり、スペインのキリスト教巡礼の道のようにお遍路についても日本固有の魅力を秘めている。そのためには、英語表記や中国語表記も必要になってくるであろう。

○徳島県内では、鳴門、徳島、祖谷の3つが主要なエリアとなっている。鳴門については、四国の玄関ということで徳島県内では、最も観光客が多い。これらの観光客は、鳴門で楽しんだ後、道後または高知に移動してしまうことが多い状況にある。
 コンベンションを徳島に誘致しようとパンフレットも作成している。コンベンション終了後、エキスカーションを楽しんでもらいたいのであるが、朝出発して午後3時くらいには、徳島市に戻ってこないとその日のうちに日本全国へは帰れない。その時間内では、徳島、鳴門観光が定番である。西部方面は高速道路があるので何とか祖谷・大歩危地区がコースとして組める状況である。県南については、高速道路がないので、その時間では往復するだけで終わってしまうため、候補にすら上がらない状態である。

○県南については、海、川、山など本物の自然や遍路の文化など自然体験学習に最適な地域である。この自然を利用し、修学旅行などの誘致を始めたところであるが、現在は広島・滋賀県からの中学校が誘致出来ている。高速道路ができれば、より広い範囲から集客することができる。観光資源が自然であるため、景観や環境に配慮した道路整備を心がけてもらいたい。

○観光の誘致に関しては、積極的な地元があるほど、成功する可能性が高い。例えば、マップを地元の活動で作成するのも効果的である。

○徳島市に宿泊してもらった人には、「意外ときれいな町だね」と言われる。電線地中化などの都市内の景観整備も重要。