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氏 名所 属
遠藤 修 原町商工会議所 会頭

■ご意見の内容

@国道4号及び東北道・常磐道の代替路線として、国道6号の4車線化整備が必要
 中通りというのは仙台からくると、蔵王という峠を越す、また那須を越すことになる、雪とか凍結の被害が多い、そうすると仙台から車がこちらに流れてくる、それも大型トラックが、これが暴走族並みですから信号は止まらないし夜走ると後ろから煽られる。 新地から久ノ浜の間で追い越しができるのが90kmのうち5kmぐらいしかない。そういう意味では非常に危険な運転を強いられる。特に夜がひどい。後は朝の通勤時の渋滞。一桁の国道で譲り合い車線が無いのも無いと思う。仮に4車線化が無理だとしても、譲り合い車線を整備してもらえれば渋滞解消につなげられる。常磐高速が開通するとますますこちらに流れてくる。東京仙台間が東北道を通るより常磐道の方が近くなる。まして平坦なので燃料も食わない、冬は雪もないからチェーンを巻くこともない。相互交通なのでひとたび事故が起きたら全部6号に車が流れてくる。


A緊急医療を支える地方の道路整備
 都会の人は、地方の道路は1時間に何台しか通らないと言うが、地方では、高齢化が進んで、医師不足から高度医療が受けられなくなっている。これまでは原町地区でも高度な医療を維持してきたが医師が来なくなっている。高度な医療器具はあるが使える医師がいなくなっている。そのため、仙台か福島に行くしかなくなっている。心臓とか脳は応急処置ができない。高次医療施設への時間距離を短縮するために道路整備は不可欠である。

B公共事業と地域経済
 平成9年で国県市町村で公共事業が1兆円だったが今年は3300億円しか無く67パーセント減っている。公共事業は地方にとって基幹産業になっている約4000人の人間が従事している、1/3に減って地域の経済がだんだん疲弊していく。お金が回ってこなくて地元の商店も売り上げが減ってきている。この50年間で1次産業の60パーセントが10パーセントに減ってきている。農閑期には作業員として働いていた。今はそれがない。田んぼも減反で減らしてきている。5月に田植えが終わって、5月の半ばには働きに行っていたように昔はうまくリンクされていた。公共事業の発注も4月5月はなかった。そう言う意味でうまく回っていた。この地方は元々出稼ぎの無い町で、そう言う意味で通年型で土木工事もあったし、冬になれば雪も無いので会津や中通りから予算が回ってきていた。会津などは冬は雪で働け無いので出稼ぎに行っていたが、この地方は冬でも仕事があったので出稼ぎがなかった。その意味では一番困っている。通行量の問題とかあると思うが、経済的な効果ばかりでなくて福祉とか地域とかそう言う面でも考えて欲しい。当地方は道路整備は不十分で、決して無駄な事業を求めるものでない事は理解して欲しい。