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氏 名所 属
枝元 倫介 宮崎県ホテル協会 会長

■ご意見の内容

○宮崎県は横断すれば2時間、縦断すれば5時間かかり高速道路など早期の整備が望まれるが、国土交通省や県の努力に対して、不満をもつものではない。

 ただ、道路を現実に整備する段階で、利用者に理解が得られていないケースがあるからムダとか、効率が悪いなどと感じられるのではないか。
 例えば、バイパスの整備にあわせ、アクセスする市街部の道路や交差点の改良を行って、全体で道路整備の効果が高くなるようにしている。でも、実際の市街部での工事箇所を通過するドライバーは、「何の為」にやっているのか知らないことが多く、不満ばかり増す。バイパスも含めて完成すると、道路整備による利便性を受けるのだが、記憶の中には道路工事に対する不満ばかり残ってしまう。この様な事を改善しないと、誤解を招くばかりだと思う。

○道路財源が無くなるかも知れない状況で、地方が取り残される感は否めない。
  その様な状況の中で、社会資本整備の優先順位を付けると言っているが、「誰」がその優先順位を付けるのか分からない。優先順位の付け方は、納得出来るやり方でやってもらいたい。「誰」は民意と思う。
 例として、今は議員等代表者で決めている事を、その他の意見(民意)をもっと取り入れて決めれば、決めるまでに時間は掛かるかも知れないが、納得の出来る理由を説明出来るようになるのではないか。
  また、宮崎県内の事業の中にも優先順位があると思うが、順位に対する説明責任が果たされていない。今後は、道路・河川の分け隔てなく、インフラ整備全体を通して物事を考え、各事業の優先順位を明確にする取り組みが必要。
 物事の決定の仕方、組織の在り方など、今までのシステムやロジックを壊し、『何(誰)の為』にやるのかを見つめ直し再構築する勇気が試されている時期だと思う。