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氏 名所 属
遠藤 彬 銀座通連合会 理事長

■ご意見の内容

○これまでの道路政策に関して、特にどのような改善点があるとお考えですか。
 ・以前から、銀座の場合は、人を優先しているが、国道管理者、都道・区道の管理者等いろいろな機関がある中、国道管理者とは景観・環境等の問題で密に意見調整させて頂いている。地域としては、他の機関との関係も密にしていくことが求められている。
 ・銀座通りの場合、通りに面している範囲は、車の出入り(切り下げ)がないこともあり、過去において舗装修繕工事(銀座ワンナイトリフレッシュ工事)で集中工事を行った。他の通りでは、2〜3ヶ月間要する中、2日間程度で工事が完了した。

○今後、取り組む道路政策の一層の重点化を図ることが必要であると思いますが、優先度が高い又は低い課題への対応は何であるとお考えですか。
 ・銀座通りは既に共同溝が設置されており、路面の掘り返しが無い。一般の道路では、掘り返しが頻繁にあり、電柱が支障となっていることから、共同溝の事業は積極的に進めるべきである。
 ・また、自転車の不法駐輪の問題が、最近増えている。原因としては、銀座周辺にマンション等が開発され、マンションから銀座地区に自転車に乗ってくる。銀座通りでは、自転車利用はできないが、交差する晴海通りは自転車利用が可能となっている。ただ、自転車の利用者には、その違いがわからない状況にある。銀座では、地域の方々が協力しながらパトロールを行い、不法駐輪の排除する取り組みを行っているが、最近、不法駐輪が増加していることから、負担となっている状況にある。

○その他、道路政策全般に対して、ご意見、ご要望等あればお聞かせください。
 ・地域開発により、行政境が変わると情報が入ってこない問題が生じている。
銀座にマロニエ通り(区道)があるが、有楽町の開発行為により、JRのガード下の自動車通行ができなくなった。銀座の地域の方々が知らないうちに交通の流れが変わった。そのため、銀座と日比谷の間が以前より大きく迂回することになった。
過去にも銀座と隣接している汐留の開発でも交通アクセスの問題が発生した。銀座地区は中央区で、有楽町は千代田区であるが、行政間として国、東京都、区が横の連携を十分に行って、影響する地域に十分周知してから開発等の事業を進めて頂きたい。 
 ・通勤時に思うことですが、中原街道(大田区の都道)付近で、いつも混雑する区間がある。そこを通り抜けるとスムーズに流れる。信号処理の問題もあるのではないか。また、左折を設けると直進に負荷がかかることもあり、信号処理も含め工夫が必要と思われる。
また、信号処理で、例えば赤矢印のものがあるが、右折矢印の時間が長く、時間帯によっては、それがかえって渋滞の原因になっているように感じる。
道路そのものに対して、警察と科学的な検証のもと、改善等していただきたい。また、信号制御を頻繁に変える等の工夫も考えられる。
 ・環状8号は、右折レーンの幅が狭く、直進車線に影響することもあり、危険を感じることがある。私は、環状8号を頻繁に利用しているが、いつも混雑している。世田谷から関越自動車道に乗るまで約1時間半もかかることもある。
 ・銀座通りでは、植栽の議論も行っているが、これまでの車優先の社会から、人に優しい、人優先の街づくりの議論を行うことで、車を減らしたり、大型車が街の中に入らないように、地域と一緒になって議論して改善して頂ければと考えている。
 ・現在、銀座通りでは、イチイの木が植えられている。街の方々は、高木を期待しており、環境の視点から、もっと緑を多くして、人に優しい道路にしていくことを期待している。
 ・また、東京都の条例によって、いろいろなことが決まってしまう。街によっては、地域になじまないものもある。銀座には、銀度独自の銀度ルールがあるが、今後、条例等については、街の要望や地域特性等を踏まえながら、運用して頂きたい。
 ・駐車場の問題もある。開発の許可条件として、荷さばき駐車と身障者用駐車のスペースの確保が必要となっており、1階の空間がそれにより影響する。銀座通りの裏通りでは、地域として裏通りの活性化を考えている中、開発の許可条件により、裏通りが駐車場だらけとなり、それによって魅力を失い、活性化とは逆行する事につながる。地域性を配慮した開発の許可条件にしていく必要がある。