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氏 名所 属
長谷川 修一 香川大学 工学部安全システム建設工学科 教授

■ご意見の内容

・平時のことばかり考えて効率化とか言っているが、道路は平時だけでなく災害時に非常に重要になるものである。
・災害時のことを考えて、幹線道路はすぐに使えるように、被災しても少し補修すれば使えるように、普段から補修や耐震補強をする必要がある。
・見てるだけでは災害に強い道路がかどうかはわからない。
・東海、東南海、南海地震の発生が言われているが、その時に救援とともに復旧を如何に早くするかを考えると、道路網が確保されていないとどうにもならない。
・阪神の地震で港湾のハブ機能を失ったように、今度大きな地震が起きた場合、日本の復興が遅れ、国として取り残されてしまう。
・幹線道路は災害に強く、災害時に使える道路を確保することが道路行政の最重要課題。
・災害時には高速道路が重要。
・高速道路は平時は無駄と思っても、異常時に備えてネットワークを確保しておく必要がある。
・安全性にはコストが掛かるもの。「安く」が全てで良いわけではない。
・高速道路の暫定供用は良くない。4車線あると被災後に暫定刑形でとりあえず復旧できる。
・東南海・南海地震では日本の主要地帯が被災する。
・津波に対して防潮堤を全部作るのは無理な話だが、事前にハード対策に予算を掛けるべき。
・それによって被害を小さくできるとともに、起きた後の復旧・復興が早くなる。その点を評価にカウントする方法(日本経済のリカバリーに与える影響等)を、国土交通省として戦略的に取り組む必要がある。
・内閣府の防災の考え方(ソフト対策)では、対応しようがない。
・いざというときに使える道路が災害列島日本には必要である。災害発生後に大変なことになる。
・日本の国際的な地位を守るためには、社会資本整備が必要。
・道路不要論などについて、もっとしつこく反論する必要がある。
・テレビで意識にすり込まれている市民に対して、CMを買い取るくらいの予算を使って反論を。
・配っても捨てられるパンフレットを作るより、CMに費用を掛けるべき。パンフレットをたくさん作っているが役に立っていないのではないか。