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氏 名所 属
初鹿野 聡 NPO法人きよたけ郷ハートム 理事長

■ご意見の内容

・道路に関する相談や要望に関して、適切な道路管理者がいなければ、納得のいく回答が得られない。

・落書き一つ消す作業でも、道路管理者や施設管理者が違うとそれぞれの機関に使用申請をしなければならない。地域としては、その地域の道であり、それを美しくするのに管理者が違うと「国道は今日やってもいいが、交差する県道は手続きが未だなのでダメ。」というのでは、一般人は活動できない。

・歩道整備において、交差点で歩道が無くなるのではなく、交差点と交差点間の途中で歩道が無くなったり、突然、反対車線に歩道があったりと、子供やお年寄りの安全性から問題であり、また、街並みとして汚い。そのようなつくり方は疑問。

・最近は、子供をターゲットにした事件が多いため、親たちも学校も地域も「知らない人に声をかけられたら、逃げなさい。」が口癖となっている。そういった街というのは非常に寂しい。子供達が、知らない人から道を訪ねられても、対応できるまちづくりが必要である。その装置として、歩道やガードパイプは有効。それにより子供の間近に車が乗り付けなくなり、子供がさらわれるリスクが減る。
自然と知らない人との間合いが取れ、会話することが出来るようになる。かつての日本は、そのような間合いを取りながら、大人との接し方が身に付いていた。

・それぞれの地域の特色を取り入れた道路整備をお願いしたい。地域には文化や営みがあり、そういったものを主張するのが道路だと感じている。この間、東京都国立市に行ってみて驚いた。こんなきれいな道があるのかと・・・。写真に撮って、こちらの知り合いに見せたら皆「ここ何処?」とうらやましそうに訪ねた。
 京都にこの間行ってきて、ある町屋を訪ねた。話に聞くとそこも高齢化が進んでいて町並みを保っていくのは大変だが、地域のお年寄りが防災バケツの位置を地図に書いたり、いざというときの役割を話し合っている。町に誇りがあれば自ら取り組むようになる。そういった道路がある街を人々はうらやましがり、その街を歩きたい、その街に住みたいという思いに繋がり、そこから商店が栄え、街が発展していく。

・延岡方面に行く際、国道10号を走るよりも、遠回りしても並行する広域農道を通る。時間がかかっても気持ちがいいし、疲れない。そのような道路もあっていい。