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氏 名所 属
服部 進 福山大学 工学部 教授

■ご意見の内容

1.昔、御堂筋の拡幅工事を行った際に、当時としてはあまりにも幅がありすぎる道路計画であったため、批判を受けながらの道路整備であったが、今となっては先見の明があったと評価されている。道路整備は、今必要だからとか、その時々の経済状態に左右されるのではなく、長期的な視野にたって、社会哲学をきちんと議論すべき。
2.高速道路整備が進んだドイツにおいて、高速道路(アウトバーン)がドイツの戦後の経済発展を支えてきた状況を考えると、日本の高速道路整備を今やめるのは早すぎるのではないか。
3.公共事業は、景気対策や雇用創出等の社会保障に利用されてきた経緯があるので、一部で不必要なものも造られたのではないかと思うが、それは目的が混同されてきていたからであり、道路として必要なものをやっていくべき。
4.産業構造等社会情勢が変わりつつある中で、必要なものについてスピーディ感を持って、早くやるということは戦略的に重要。