閉じる
氏 名所 属
榛澤 芳雄 日本大学 名誉教授

■ご意見の内容

・米国の1970年代の道路状況の反省を踏まえ、日本も計画的に補修が必要であり、一般の人に道路も家も同じに補修の必要性を理解してもらう必要がある。
・圏央道は、幹線道路及び連携機能として人・物の流れをスムーズにして、生活道路の通過交通排除と共に、緊急輸送としての役割を果たすため、早期完成が必要である。なお、整備にあたっては、IC間隔を短くし、ある程度地域の貢献を考える必要がある。
・高速道路は幹線道路であり、全体としてつながって始めて機能を果たすので、連携を強化してもらいたい。
・政策をスピーディに展開していくためには、住民参加の優先順位を考えていく必要がある。なお、国民相互の意識改革が図られれば、公共への合意形成が充分なされ、需要−交通施設−経済−需要という流れが円滑化すると思われる。
・道路景観を考えていく上で、緑のネットワークが必要である。
・地下空間の利用について、共同溝は徐々に整備されているが、高度で体系的なネットワークが必要である。
・高速道路ネットワークの整備にあたり、有料道路制度の関連道路プール制を積極的に導入する必要がある。また、アクアラインに関連道路制を導入し、圏央道等を早期整備するべきである。
・今後の道路行政の進め方について、道路整備は地球規模でのシステム的意志決定を基に思考すべきである。その思考は目標と手段を決め、問題を解決するためには、@環境条件の探索A環境変化の能動的適応B不十分な情報のもとでの予測C決定のタイミングD波及効果等を考えていく。
・街路整備により市街化の進展が図れる。それにより人口が集積し、税収アップ(住民税、所得税、固定資産税)にもつながる。
・交通計画は、自然科学の思想と社会科学の思想の両面を考えなくてならない。
・道路整備は、まだ十分ではなく特定財源は必要であり、特定財源の一般財源化は反対である。