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氏 名所 属
平田 幸廣 兵庫県教育委員会 委員長

■ご意見の内容

○これまでの道路政策に関して
改善すべき点:
 ・自然地形に逆らった道路計画
その理由:
 ・概観すると、昔造った国道1号や高速道路などは、海岸沿いや河川沿いなど、自然の地形に逆らわず地形に沿って造られている。第二名神高速道路などは、地形に関係なくできるだけ真っ直ぐに計画され、ハイピアやトンネルのオンパレードで、コスト(キロ当たり単価)が高くなりすぎているのではないか。率直な感想であるが、もうちょっと自然の地形に逆らわないような計画にすべきである。

道路に関して無駄と感じること:
 @途中で途切れているような道路の整備のやり方
 A料金が高くて通行量が少ない明石海峡大橋
その理由:
 @第二名神高速道路は、途中の区間の整備が停止している。当初の計画を完結しないと利用率がガタ落ちになる。大阪湾岸道路も同じで、西側が整備されていない。中国横断自動車道姫路鳥取線も途中までしかなく利用が少ない。ミッシングリンクがつながらないと本来の機能が発揮できず、国民の財産が無駄になっているのではないか。途中で中断しているものは、構造を見直してでも早くつなげるべき。山手幹線などは整備に時間がかかっているが強制的に用地取得できないのか。
 A明石海峡大橋の通行料金は大幅に下げないと、通行量が増えないので、もったいない。兵庫県内において、淡路島はセカンドハウスをつくる絶好の場所である。大鳴門橋は、当初は鉄道併用で架けられたが、JRは鉄道をつくる気があったのかなかったのか知らないが、鉄道併用であると利用率は高くなるはず。

○今後の道路政策において
重視するべき点:
 ・パーク&ライド
その理由:
 ・アメリカのニューヨークでは、都心への車での乗り入れをやめようと、パーク&ライドを徹底的に進めた。日本はアメリカより鉄道網が発達しているが、パークする場所がない。JRは駅付近に遊休地をたくさん持っているが、そういうところをパーキングに使えるように、道路と鉄道事業がもっと連携すべき。関西の私鉄はほとんど赤字。
 
○道路政策全般に対するご意見、ご要望
 ・高速道路のICのつくり方について、滋賀県は名神高速道路のICをうまく配置しており、企業が進出してきている。ICの配置はたいへん重要である。