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氏 名所 属
細谷地 諄吉 岩手県久慈商工会議所 会頭

■ご意見の内容

岩手県の経済状況は、盛岡以南は回復傾向にあるが、県北や沿岸圏域はまだまだ低調である。その要因の一つとして、県南と比較して地元の製造業が少ないことがあげられる。北上市などと求人倍率を比較しても格差がでている。製造業の育成には道路アクセスの整備、強化が必要不可欠であり、特に高規格道路の整備が重要であると考える。
また、今後久慈港の整備が進むなかで、港湾の利用を考えるうえでも陸(道路)と海(航路)の連携による産業の育成が重要であり、港湾へのアクセス向上を図る道路整備が必要である。
久慈市においては経済圏が盛岡等より八戸との繋がりが強い。医療、通勤、通学、観光など、県を越えた広域連携を進めていきたい。そのためにも高規格道路が必要である。久慈は人はいるが働く場所が少なく、そのためにも産業基盤を築く必要があるが、やはり道路整備がなくてはならない地域であるといえる。
久慈に来る観光客は、二戸や八戸まで新幹線で来る人が多いが、そこからの二次的アクセスが悪い。冬期など急勾配や線形の悪い道路で危険であり、時間がかかる。観光客を呼び込むにも道路整備は重要である。
久慈においては、昨年も津波注意報が発令されるなど、浸水が想定される箇所もあることから、災害時の代替路の確保の面からも高規格道路の整備が必要と考える。
現在、まちづくり三法を活用した計画も進めているが、まちづくりも総合的に構想を進めていくなど、自由競争による地域振興も必要と考える。
道路特定財源の一般財源化が、国会で決まってしまったのでは仕方ないが、地方ではまだまだ道路整備が必要であり、道路整備のために新たな財源の確保等の運動も必要かと考える。