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氏 名所 属
堀江 恵司 (社)日本自動車連盟 和歌山支部 事務所長

■ご意見の内容

○ 和歌山県は南海・東南海地震に対する危惧がある。特に串本町付近を通過する国道42号が断裂や冠水するおそれがあるのでバイパス等の整備が必要である。また、津波が発生した場合における避難場所を明示した標識も必要ではないか。現状では不親切である。

○ 過疎化対策として地域と地域を繋ぐ幹線道路の整備が必要であるが、現状では不備である。100m単位等で細切れの整備が多く見受けられるが、地域活性化に資するような地域間を繋ぐ大きなプロジェクトはなかなか見受けられない。地域医療の観点からも幹線道路の整備は必要。

○ 観光誘致対策として高速道路の整備が必要であるが、現状では海南IC以南は2車線であることから、特に吉備IC付近で頻繁に大渋滞が発生しており、現に事故が起こった場合には片側一車線の交互通行になりロードサービスにも支障が生じている。また、南北を通過する路線は阪和自動車道と国道42号の2路線であるが、阪和自動車道に交通が集中することにより国道42号沿いのレストランなどが閉鎖されて地域の活力が落ちている。国道42号に「道の駅」や「サンセットロード」等魅力あるを整備を実施し、急ぐ方は阪和自動車道、急がない方は国道42号を利用するなど、観光誘致の観点で国道42号を整備すべきである。

○ JAFでは交通安全実行委員会を設置しており、会員から意見をいただいたうえで有識者により審議し関係行政機関に働きかけを行っている。多く聞かれる意見としては、歩道と車道の分離がなされていない箇所が多いことと交差点形状がいびつである(十字になっていない)ということである。

○ 渋滞の緩和は環境対策のみならず経済の生産性を高める効果がある。それには、道路整備とともに、現在の信号形態(少し進めば信号が赤で停止)にも改善が必要である。JAFでは、”ふんわりアクセル『eスタート』”といった「エコドライブ」を推進しており、スムースに走行できるようにしていただきたい。

○ JAFでは昨年に「道路の満足度と今後のあり方に関するアンケ−ト調査」を実施しており、1万人を超える回答があったが、地域をつなぐ幹線道路、市街地の中の幹線道路、生活道路の改良を必要とする声が多い結果となっており、和歌山県では幹線道路の整備が必要であるという意見が最も多い結果となっている。