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氏 名所 属
堀 繁 東京大学 アジア生物資源環境研究センター 教授

■ご意見の内容

【道路施策に関する改善点】
○メニューが貧弱。そのため、多様な地域に応じた多様な形が作れず、その結果それぞれの場所(多様な商店街や観光地)になじむ道づくりになっていないのではないか。このあたりは改善が必要ではないか。

【無駄と感じること】
○例えば、戦後歩道のマウンドアップを苦労して進めてきたが、最近はユニバーサル化でいとも簡単に歩道を下げている。これでは、戦後の今までの苦労が無駄になってしまう。欧米諸国のように、車道(横断箇所)を上げることも対応の一つではないか。多様な対応を取らないと、工事をするための道路施策、金を使っているだけと思われるのではないか。
・多様な選択肢があるのではないだろうか。
○道路の距離を延ばすこと、すなわち新設は基本的に無駄と思わない。

【優先度が高い課題】
○道路を作る時代は終わった。今後は使う時代。
・地域の活性化にどう貢献するかが重要。

【留意すべき点】
○「道路は」を主語にしない。
・「地域を」を主語にして、皆様の地域はどうあるべきか、道路がどう貢献できるかを聞いていくべき。

【その他】
○昔の道路は多様であったが、今は一律的、シンプルになってしまった。
○多様な道を作るべき。
・道路の美しさ、豊かさにチャレンジしていただきたい。
・道路は地域によって違うものであり、すばらしさをアピールしては如何か 。
・将来、土木遺産として残るような道路を作っていただきたい、それによって作っている人の励みにもなるのではないか。