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氏 名所 属
福田 興次 (株)福田農場ワイナリー 代表取締役

■ご意見の内容

○ 日本の道路標識等が、文字ばかりで非常に堅く感じる。南ヨーロッパを旅行した時、標識のデザインが統一されているように感じた。また、非常にデザインも考えられており、文字だけでなく形や色で直感的に分かるようになっているように感じた。また、民間の看板も無秩序設置されておらず、立てていい場所とダメな場所があるように感じた。更にデザインについても統一されていたように感じた。
○ 街路樹等にも、地域の在来の植物とか地域の特性にあった植物を選定するべきである。南ヨーロッパを旅行した時、オレンジ畑等が広がる地域を通る道路の街路樹として、オレンジの木の原種等が植えられており、道路と風景が一体化して、大変美しく感じた。
○ 今までは開発と言ったら何かを作ることであったが、今後は、無駄なもの(沿道の看板等)を取り払うこともある意味がある開発である。これらのことを行政が行うと反発も大きいことから、地域住民自らが行動し、それを行政が補助するような制度がいい。(魚を与えるな、竿を与えよ。)
○ 景観を考える場合、高速道路、一般道路、自転車、徒歩それぞれ景色の見え方感じ方が違う。
○ 遠くから早く時間をかけずに来てもらい、観光地域内はゆっくり観光できるような道路整備等が望ましい。
○ 九州は、各県に空港があるので、連携するといい。具体的には、鹿児島空港に降りて、観光しながら熊本空港から帰る場合も、往復割引が適用されるような制度があれば、広域的な観光コースが展開できる。
○ 今後の観光産業は、自分たちの生活を観光という視点から見つめ直す必要がある。その地域で生活している人にとっては、何でもないことが、他の地域の人には珍しく魅力的に見えることもある。このような観光資源を見つけることができれば、自分たちの生活自体が観光資源となるため、無駄な投資もいらず、特段の労力等もいらず続けられる。カナダのグランベリーの収穫の様子や日本の棚田など。
○ 今後、目的地をもった旅が主流となる。(新幹線ができれば、途中下車をすると料金がもったいないため、滅多なことでは途中下車はしない。)観光の目的地にならないとメリットはない。
○ 九州は、鹿児島の「黒」、熊本の「赤」といった、各県のイメージ色があり、九州は7県あるので、それぞれが色を決めるとレインボーカラー(7色)になる。それらを各県が標識等に活用して、九州及び各県それぞれの一体感を出すことを考えたらどうか。
○ 私は、熊本鹿児島県境に住んでいるから感じるが、情報が各県毎となっている。(テレビにしろ新聞にしろ)私たちにとっては、鹿児島県も生活圏に入っているが、県境で情報が分かれているため、大変不便である。行政権で分かれてない情報提供方法があればいい。