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氏 名所 属
藤澤 伸光 高知工科大学 社会システム工学科 教授

■ご意見の内容

橋梁の話だが老朽化した橋が結構あるが、簡単に架け替えはできない。2ケタ国道などでは、道が1本しかないので道路を止めて架け替えをするわけにはいかない。それが一番気になることだ。橋をどう長持ちさせるかを考えなければならない。全国一律の基準は無駄だ。地域地域で実情が違うのだから、機能ごとにいくつかのパターン、カテゴリをもうけて、どれに当てはまるかを考えていくべきだ。
高知に来て思ったが、2ケタ国道でところどころ中央分離帯が切れているところでUターンする車が多く、危ない。多分あれはあのそばに家があって昔はそこから右折できたのにという不満からのものだと思うが、そこらへんが生活が変わってきているところで、東京ではそんな人はいない。この道路は幹線道路なのでそういうアクセスには使わないでくださいということがあっても仕方がないと思う。そこらへんで地方と都会は違う。
時間と共に変わっていく実情に合うよう定期的な見直しが必要である。高知は代替路がないので、防災という意味では脆弱である。地形の関係もあり、高速も国道も同じところを通っている。新居浜では高速も国道もJRもすべて止まってしまったということもあった。道路は絶対に壊れないという保証はないので代わりになる道が必要。
例えば3ケタ国道で車が数台しか通らないようなところなのになぜ25トンで設計しているのか、17トンや20トンでいいじゃないかと思うが、その道が代替路として使われるなら25トン必要だと思う。そういう部分の考え方を整理する必要もある。逆に言えば代替路にならないところは25トンはいらないと思う。
防災は特に気になる点だ。電線共同溝もいいが、外の政策と比べて重要度が全然違うと思う。
その判断も難しいですけどね。

技術開発ということになるかも知れないが、透水性舗装はすぐ痛んでしまうが、もう少しどうにかならないか。もっと強くできればどんどんすればいいと思う。

安全という面で、警察と国土交通省や県などの連携が悪い。目的は一つなのだからもっと一緒になってやった方がいい。