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氏 名所 属
古田 和吉 JTB沖縄(株) 代表取締役社長

■ご意見の内容


○重点化を進める上で優先度の高い政策
 ・空港から観光施設へアクセスする手段を増やすべき
 観光客のほとんどがレンタカーを利用する実態は今後も増えることが予想されるが、これはアクセスする手段が車(レンタカー)しか無いことが大きな要因である。空港まで高速道路を連結することも重要だが、名護市あたりまでは既存の道路空間を活用し、軌道系(モノレール含む)の公共交通機関を通すべきである。

 ・ 那覇市内の渋滞に対する対応
  先にも述べたように、車しか移動の手段が無い沖縄では、新たな道路を作ることだけが渋滞を解消する政策と考えるのではなく、バスレーンの終日化や自家用車の相乗り、ナンバーによる走行規制(偶数、奇数のナンバーで走行できる日を定めるなど)の対策も進め、あわせて、上記にもあるように車に変わる交通手段を確保し、車からの転換を進めるべきである。このことは、観光客からの不満(沖縄は渋滞している)も解消でき、さらなる観光客の増加につながるものと考える。

 ・空港周辺の景観の向上
 一般の道路では、沖縄らしい花や木が植えられている箇所が増えているが、空港周辺においては自衛隊基地や軍港など観光地の玄関口としては不向きな景色が見られるので改善が必要である。

○効率化を徹底的に進める上で重視すべきこと
 ・離島架橋の必要性を否定するつもりはないが、沖縄における重要課題である都市部の渋滞解消のための道路整備や公共交通機関の整備とでは優先度が違うと考える。多くの国民にその効果を享受できるような政策を重視すべきである。

○その他、道路政策や道路の整備・管理全般に関する意見など
 ・観光の視点から意見を述べさせていただいたが、今回の取り組みのように多くの視点から意見を聞いて、計画を立てることは良いことである。道路政策に携わる者として、先見の目を持ち、将来を見据えた政策の立案、推進をしていただきたい。