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氏 名所 属
伊藤 雅芳 秋田栗駒リゾート(株) 取締役支配人

■ご意見の内容

・県境をまたぐ道路は、冬期閉鎖のため半年間もの交流が閉ざされてしまう。 この道路管理者(岩手県・秋田県)の違いによって、開通日が公表できないことは、旅館を経営する者にとっても、その道路を利用する旅行者にとっても非常に影響が大きい。また、ゴールデンウィーク前と後の開通では大きく意味合いが違い、3月頃からは冬期閉鎖解除に関する問い合わせが多く、対応に苦慮していることから両県道路管理者の管理基準の統一が重要と考える。
また、山地部の県境付近は道路幅が狭いため大型バス等が利用しにくく、県境の道路整備は物流・観光産業がより活発化するために必要不可欠と考える。

・都市部では、「無駄な道路がつくられている」などとの批判を聞く事もあるが、私たちの地域については公共交通もなく車社会で、日常生活の移動にかかせないものすべてが必要な生活道路であり、常に安全に利用する事が出来る環境(道路幅、耐雪幅、歩道幅)の整備が重要と考える。また、目的地に早く到達できる道路のあり方が、地方に住むものにとっての喫緊の課題である。

・道路利用者が安全で待避できる場所の整備が必要。(道の駅、もしもしピットのようなスペース等)

・観光振興が、地域産業の活性化に果たす役割は大きく、道路整備は観光地にとって重要である。
特に、豪雪地帯の、山地部の観光地では、道路状況の情報(通行止め、冬期閉鎖道路の開通、閉鎖など)は大変重要であり、道路利用者への情報提供サービスの充実が必要である。

・人口当たりの車の台数は、都市部より、地方の方がはるかに多いのに、地方の道路は必要な整備が行われていないと思う。また、納税者に対して十分な説明がないし、負担する率が高いということを周知すべきと考える。

・道路整備を無駄と感じることはない。