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氏 名所 属
今井 聖造 石見ケーブルビジョン(株) 代表取締役社長

■ご意見の内容

■道路政策における改善点(効率化)
 ・国の所管が分かれている。国と地方が分かれており、統一的視点及び総合的な立場で考えることが非常に難しい状況にある。 
■道路政策で一層重点化を図るべき点
・地方の活力が無くなってきており、地域としての存続が危うくなっている。地域として横のつながり、ネットワークを持たないとそれぞれが個別にいると集落が消滅してしまう。
・人間の体にたとえると東京は頭(頭脳)、地方は手足もしくは指だとすると地方切り捨ては指を切るも同じ、生きていけなくなる。
 ・高速道路整備は交通量、採算性を重視するが、別の視点からも整理をしないといけない。50年〜100年先の都市のあり方、道路のあり方を考えないと知らず知らずのうちに存続できなくなってしまう。
 ・将来、道州制への移行についての話もあるが、現在の市町村合併を見ると活力が落ちている。規模自体は大きくなっているが、従来、役場中心に回っていた経済や人の動きが無くなってしまった。合併後、市中心部に人が入っているので全体的には人が減っていないように見えるが、郡部は減少している。島根は行政に依存しているが、合併したときに今後どうなるのかをよく考えておく必要がある。道州制について、十分議論する必要がある。
・地方の自立が昨今のテーマであるが、ネットワークが必要だと思い一手段としてケーブルテレビを立ち上げた。情報だけでなく、フェイスツーフェイスが重要。その面では道路は整備の効率化だけでは語れない。
・高速道路の割引制度が出来、交通量が増えている。低料金の方がよい。
・江津市から松江市まで毎週1回行っているが、山陰道が斐川ICまで西進し斐川から出雲ロマン街道(簸川南部広域農道)を使っているが、高速道路と農道がうまく連携されている。高速道路でネットワークされるのが一番良いが、当面、他の道路もうまく利用しネットワークすればよい。
 ・石見地方は、江津市は瓦産業、浜田市は水産加工品、後は公共事業であり、民間の産業に元気がない。活性化させることが大きなテーマであり、地域だけでの取組では難しい。(道路整備による後押しも必要)また、観光では回遊することが必要であるが、公共交通が十分ではないため道路が必要である。石見地方には美術館が多く、益田市のグラントワ、三隅町の石西美術館、浜田市の世界こども美術館、江津市の今井美術館とあり、うまく連携できれば良いと思う。
 ・面と線でつなげることを自分たちも考えていかなければならい。そのためには道路整備の情報発信を積極的に行っていただきたい。
 ・道路整備は、規格を下げてでも先に延伸した方がよい。