１．経済的価値の追求に加えて、健康や長寿・心の豊かさに貢献する歩道整備や日本人の原風景に触れられる道づくりを推進すべきである。
２．道路整備の効果は、経済的便益（B/C)以外にも、目的地への時間短縮による自由時間の増加も道路整備の大きな価値である。
３．コストを減らし、効率化を徹底するためには、下記事項が重要。
　　�@事業の開始前や途中段階で必要性をチェックするなど事業ごとの評価を徹底する。
　　�A工法の工夫や、新技術の活用等、道路の建設や管理にかかるコストを減らす努力をする。
　　�B現在ある道路の有効活用を図る。
４．今後道路政策の重点化を図るべき課題としては、下記事項が重要。
　　�@都心へ入る車を分散させる大都市圏の環状道路の整備。
　　�Aネットワークのつながっていない高速道路の整備。
　　�B健康や心の豊かさに貢献する歩道づくり
５．高速道路ネットワーク上で料金体系が一貫していないことについては、今後改善が必要と思われる。
６．ガソリン税については、たとえ余裕があっても、いきなり一般財源化するのではなく、環境費用の原因者負担分として、自動車交通の環境へのマイナス面の軽減対策費として、環境対策施設整備、社会実験の費用、公共交通の新しいシステム整備の費用に充てるべきである。