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氏 名所 属
泉 史博 (株)中国銀行 専務取締役

■ご意見の内容

岡山県内の移動における道路への依存は95%と、全国的に見ても高いと聞いている。これは特に岡山県が抱える中山間地域の問題。岡山県でも都市化が進展し、岡山市、倉敷市では人口が増加傾向にある一方で、中山間地域は大きく減少している。中山間地のために立派な道路が必要だとは思わないが、医療機関へのアクセスなど命の問題は無視できない。人命に関わるアクセスは確保した上で、生活の利便性の確保は最低限とするようにするなど、メリハリをつけるべき。

海外を訪れると、道路をはじめとする都市空間の環境は非常に快適。それと比較し、日本の都市の快適性は非常に劣っている。海外への旅行者も増えている昨今、都市空間の快適性向上への意識も高まっていると思われ、今後はそうした分野へ重点を移すことが必要ではないか。

今後人口は減少するが、核家族化などで世帯数は増える傾向にあり、居住地面積は広がる可能性。それに見合うだけの道路整備は必要。

日本の道路整備のコストが海外と比較し高いのは、国土の特性などやむを得ない事情によるものだが、あまり理解されていない。よくアピールすべき。

今後はしっかりとしたメンテナンスが必要な時代になる。

税の負担と受益の観点からも、岡山都市圏の渋滞対策への重点投資は当然ではないか。