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氏 名所 属
石高 雅信 豊岡市教育委員会 教育長

■ご意見の内容

○子どもの通学時の安全確保に関して
・子ども達が安心して通学できるよう安全な道路を整備していってもらいたい。例えば信号のない交差点を少なくするとか、歩道の整備を進めていくなど、大きな課題として取り組んでいただきたい。また歩道整備では防護柵など歩行者を守る対策も併せて実施してもらいたい。

・但馬地域では自転車通学が多い。現状では自動車と自転車が車道、歩行者と自転車が歩道をというように同じところを通行しており危険だと感じている。贅沢なことかもしれないが、箇所によっては自転車専用道を整備し、人と車と自転車がそれぞれ決められた所を通行するようにすれば安全性が高くなる。通学路など地域のニーズに合わせて順次整備を進めるようにしてもらいたい。

・最近は田舎や都会にかかわらず子どもを狙う犯罪が多発している。田舎では人家も少なく都会に比べて暗い箇所も多いので犯罪を助長する一因にもなっている。子どもの安全と地域の防犯対策として道路と一体で照明や防犯灯を優先的に整備をしてもらいたい。

・子どもや若い女性がなにかあった時に携帯の防犯ブザーを鳴らしても、防犯ブザー程度の音では建物の中まで聞こえない。周囲に聞こえるように、防犯ブザーの電波を関知すれば大きな音がなるスピーカーや、位置を教えたりするようなシステムを道路に設置するなど、道路整備とあわせて行えば、防犯対策になる。


○災害に関して
・災害対策としての道路の果たすべき役割は重要である。平成16年の23号台風の時に国道312号が冠水して救助に来てもらうことも困難な状況だった。安心して生活するためには代替ルートの整備が必要。

・災害時のことを考えれば、ライフラインは地上に設置するよりも地下埋設にするほうが災害に強いまちづくりにつながり景観上もよくなると考える。


○人々の交流に関して
・道路、鉄道、空港を別々に考えて整備していくのではなく、それぞれが効果的に活かされるような一体的な交通体系として、整備を進めていくことが今後の道路政策には必要と思われる。

・道路整備にあたっては、自然環境と道路との共生という視点を大事にして進めていくべきである。これまでに行っている自然環境対策だけでなく、さらに工夫を進めて取り組んでいってもらいたい。

・人々が交流するには、往来するための道路が必須である。道路は車を運転しない人にとっても、バスなどの公共交通を介して、重要な移動手段になる。合併後の豊岡市でも交流を促進されるような人々が行き来しやすい道路整備をしてもらいたい。

・目的地にわかりやすく行けるように予告案内標識を効果的に整備してほしい。ただし、景観を損ねる面もあるので、親切だからと単にたくさん設置するのではなく、標示内容を工夫するなどの配慮をもって整備を進めてほしい。