○長野県はオリンピック開催が決定してから道路環境が大きく前進。縦を貫く高速道路があり、肋骨道路となる中部横断・中部縦貫・三遠南信道の整備も始まっている。自動車専用道路は十分であり、今後は新規道路の建設ではなく、既存道路の環境対策や安全管理にシフトすべき。


○事業が無駄かどうかは考え方や住んでいる地域等によって違うもの。事業により利益を受ける地域住民の生活にとってどうかということを多角的に真剣に考えることが大切。さらに国全体に対して事業経費は「自分の金」と思って予算付け等をすることで、1円たりとも無駄遣いはしなくなるはず。


○毎年同じ箇所を何回も掘り起こして交通に支障をきたしている工事を見かける。利用者としては迷惑この上ないもの。先を見通して一度で工事が終了するようにしてもらいたい。


○CO2の排出対策について、道路行政も渋滞の緩和や沿道緑化等で対応できるはず。私たち利用者も今真剣に実行していかねばならない緊急の課題。新規の道路建設は優先度を低くしても良い。地方では切実に道路の建設を訴える人がいることは十分承知しているが、道路建設による便利さと引き替えにそれまでの貴重な文化を失った地域もある。ほぼ、道路の敷設ができあがった今、便利の追求だけに走るのはやめるべき時に来ている。


○意見聴取を行うことは大変良いことだが、ＰＲ不足を感じる。国土交通省が今実施している業務は何であるのかを周知した上でこのような意見聴取をすべき。今の状況では市民が意見を言うだけの材料を持っていないと思われる。現代では様々なメディアがあり、広報担当者はその特性をしっかり掴み、効果的なＰＲを積極的に行っていくべき。行政の施策を正確にアピールしていくことは決して無駄ではない。

○今回の中越沖地震を見ても、道路は私たちの生命線以外の何者でもない。安全が確保され安心できる道路網を持っていてこそ私たちの生活が成り立っていると考える。安全な道路環境を整えていただくようお願いする。